中央市会だより(2月20日版)

中央市会だより(2月20日版)

昨日も同報通信を出させていただいたのですが、今日もお邪魔いたします。中央市会です。大市の並べ、まだまだ続いております。

大市に限らず、たまに中央市会から同報通信を出させてもらっているのですが、何件のお店に送られているのかは知らないのですが、大体5人くらいの人が読んでいるのではないかなと思っていました。ただ、昨日送った後に、「あれは万博資料ではなく、『明治期博覧会関係資料』と書くべきだ」というものと、「あれは『カリオストロの城 絵コンテ』と『セーラームーン動画集』だ」という指摘を受けました。それを聞いて、書いてる自分以外にもこれを読んでる人がいるんだ、と嬉しく思いました。謹んで訂正させていただきます。

昨年の大市は、歴史的な大量出品を得たわけですが、今年も昨年並みかそれより上、という多数の出品をいただいております。ただ、並べは去年よりも遥かに順調に進んでいて、経験は確かに生きているのだと思いました。年を経ても得るものあり、と実感することは少ないのですけれど、今日は貴重な体験をしています。ただ今、入力総点数5364。「ご苦労」さんには、599点足りませんけれど、ねぎらいは当日が終わった後ということで。

明日の下見は、10時開場、17時閉場となります。月曜日の当日は11時より開札が始まりますし、出品点数もかなり多数となっております。明日、来館をいただければ、慌てることも少なく済むのではないかと。当日に、アラタメを入れることもできますし。市場の陳列は、その時一瞬咲く花みたいなもので、月曜日にはまたバラバラになってしまうものです。階段までぎっしり並んだ市会の姿を、見てもらいかな、という気持ちもちょっとだけあります。もしよろしければ、ご足労よろしくお願いいたします。

ぜひ市場でお会いしましょう。

 

 

市場の「大市」というのが2月にあって、それがいつなのかというと明日です。

明日やるためにはどうしたらよいかというと、事前に準備をします。正確には水曜日から準備を始めて、大市当日は月曜日となります。大体4日かけて準備をして、一日下見日があって、その翌日が大市当日というわけです。

その当日に向けての準備中に送った文章だと思っていただくと、少しは臨場感が感じられるかもしれません。

ファミリーマートを、やよい軒に変えただけのような

とりあえず、手の付けられるところから、ということで食事の「置き換え」を開始した。あぁ、脂肪肝と悪玉コレステロールの話である。
昨日から、コンビニ弁当→OUT やよい軒の魚関係定食→IN
軽い食事 ラーメン→OUT 立ち食いそば→IN

これで、魚を取る量が増えて、肉が減り、炭水化物と油が減る目算なのだが、果たしてそれだけで状態が改善するのかどうかは私は知らない。来月、また検査をするのでそこで判明するだろう。野菜については改善しないので、どこかで足していかなければならない。置き換えがきかないことをやるのは大変だ。

自炊については、5月からやるといった以上5月からなので、それ以外に言いようがない。クルミを勧められたのだが、これも置き換えがきかないので機会を待つ。「今日の料理ビギナーズ」は、以前テキストを立ち読みをしたことがあって、これがとても華やかで楽しいものだった。う、考えておきます。

まぁ、なんせ野菜はコンビニでサラダを買ってでも食べる気ではいるので、もしよければ「おいしいドレッシング」でも教えていただければありがたい。ただ、自家製のドレッシングがとてもおいしいのは分かっているのだけれど、とりあえず市販品の方が良いなと思っている。

とりあえず、今夜の食事は日本蕎麦

一年間の初戦となる即売会が始まったのだが、もっぱら私自身の興味は健康診断であった。今日先生に結果を聞いたところ、みなさんの期待には応えられず「余命宣告」はなく(ざまあみろ)、変わりに告げられたのは「脂肪肝と悪玉コレステロール」であった。

ようするに、「お前はフォアグラを切除される前のがガチョウだ」と言われたわけだが、「あぁ俺はもうほとんど食材なんだ」と嘆くよりも、「やはりな」という気持ちの方が強い。というか、もうありがち過ぎて、平凡な人間は検査結果すら平凡なのか、と嘆かわしい。

なんなら「抜群健康」なら、かえって驚愕して再検査を頼みたくなるくらいだが、残念ながら課題は残った。
お医者さんの指示は、「魚を食べなさい。野菜を食べなさい」ということで、これは「日頃の食生活から肉と魚を取りかえて、野菜を足せ」ということだろう。

私は、ここ半年くらい月に20回くらいコンビニ弁当で夕食を済ます生活をしているので、実はこれを行うのがとても難しい。日本の外食で、安い食事は大抵肉か丼と決まっていて、私の主食も大体これだ。炭水化物こそが食物であり、「豪華」とはこれにビールを添えることに他ならない。

ただ、医者からの指示が出てしまった以上、考えなければならない。これに逆らって、あえて同じような生活を続けていくのも戦いだが、どうしたら良いか分からないけれど、とりあえず脂肪肝コレステロールに宣戦布告するのも戦いだろう。

まぁ私は、「自分の意志」ではなく、「他の誰かの指示」を受けてそれをただ黙々と守るというのが嫌いではなく、むしろそれは得意とするところであるので、一丁やってやろうかという気にはなっている。結果として外食を手放すことになるかどうか、というのが今の興味だ。とりあえず、魚と野菜だ。

本を売る

一年が始まって大分経つような気がするのだが、新年会だのなんだのと言って、なにかと騒がしい。明日から、今年初めての即売会もあって、普段は全くない肩こりが肩にいる。手で払っても飛んで行かない。ここに住むつもりなのだろうか。勘弁して欲しいところだが。

即売会に関しては、以前から準備は大体終わっていた。私は目録に関しては泥縄専門だが、場に持っていく荷物に関しては準備が滞りない。いつも多すぎるくらい荷物を作ってしまうのだが、問題はそれが大して売れないこと、ということになる。これは病気みたいなもので、原因も分かっているのだが、治らない。

明日並べて、明後日から売るのだが、まぁ大して売れないことはもう大体想像がついて、その想像は外れることがない。これが「経験」ということで、そういう意味では、「歴戦の人」となったわけだ。
まぁ、手を抜いているわけではないから仕方がなく、それ故に「歴戦の」売れない古本屋。新年もくそもない。

中を見る

続報を待つ人もいないのだが、健康診断へ行った。おそらく二十年ぶりくらいで、それは初めて就職した際に書類の提出が必要で、なんだか3000円くらかかった気がする。金額から言って大したことはやっていないことは明確で、「明日死ぬことはない」というような診断書が大事だったんだと思う。

というわけで、こんなに色々調べてもらったのは初めての体験だ。
まず、生まれて初めて血を抜かれた。ビックリしたのは今の注射器はとても優秀で、その際全く痛くなかったことだ。医療の進歩、すごい。
次に、レントゲンを取って、おしっこを提出して、心電図を取った。

今日のクライマックスはその後行った内視鏡検査で、いわゆる「胃カメラ」を飲み込むやつだ。まずは喉やらなにやらに麻酔(液体)をぶつける作業をして、ある程度時間がたったらカメラの出番。どう見てもエイリアン系の、先端が光った細長いものが登場。

横向きになった後咥えさせられた、真ん中の開いたプラスチックを通して口・喉・胃にゆっくりと差し込まれていく。わずかにえづく感じがするくらいで、痛みは無いのだけれど、「体内をまっすぐ蛇が進んでいく」という感じはあって、それに対する自分の「無力感」が半端ではない。

目を開いていた方が筋肉の緊張が無いそうで、目を開けてじっと棚の隅っこの部分を見ていたのだが、お医者さんの方から見ると、ほとんど死体のような無感情で虚無的な顔をしていたと想像する。毎日そういう顔ばっかり見ていたら、病まないのかしらんと、虚無顔をしながら思っていた。

「はい今、胃ですよー、次十二指腸行きまーす、戻りまーす」というお医者さんの声を聞きながら、ただただじっと終わるのを待つ。なにせ、体の中を一本の太い管が通っているのだ。当然、動くのもはばかられる状況。「早く終わらないかな」とも思わず、ただ無になって待つ。

「はい、終わりです」と言われたとは、起き上がって口の中にたまった唾液と麻酔を吐き出す。なんだかグッタリして、着衣を直しながら、「エイリアンはこれで麻酔なしか……」と、宇宙船のクルー達にかなり同情的な気分になれた。
そして、麻酔の進歩による医学への貢献はとてつもないよなと思ったよ。

通院前夜

明日、健康診断を受けに行く予定になっている。
成人して以来、その手のことを全く受けたことが無いので、楽しみというよりはほとんど恐怖である。血を抜かれたり、色々機械に詰め込まれ、バラバラにされたりするのだろうか。

私にとって、医者と言えば歯医者だから、医者と言っても「まさか命ばかりは取られまい」という安心がどこかにあった。最後に病院に行ったのはいつだろう。ここ10年で二回くらい、インフルエンザを疑って薬をもらいに行った記憶があるのだが、それがいつかも思い出せない。ここ5年は無い気がする。

それが、検査である。病院に行かなかったがために、分からなかった様々な身体の業が暴かれるのだろう。緊急入院の上、余命宣告という可能性だって少なからずあるはずだ。そういえば、昨日から具合が悪い。具合が悪いから検査なのか、検査があるから具合が悪くなるのか、もうなに何がなにやらである。

私は最悪のことを想像して行動する類の人間なので、今は事務所にある本の片づけを心配しているところだ。できれば、5か月時間をもらいたいと思っているのだが、私にそれだけの時間が与えられているのだろうか。
コーヒーはやめて、水がお茶にしてくださいと言われたので、お湯を飲んでいる。

言いたいことがあると黙る

「日本の古本屋」というサイトを使って、本を売っているのだが。
今日は18時過ぎにサイトが落ちていて、仕事にならなくなった。販売用のページも、業者用の管理ページも手が付けられなくなったので、なんだか醒めたような気になって、仕事の早期終了を宣言してさっさと帰途についた。

あくまで印象だが、「日本の古本屋」はちょこちょこ「落ちて」いる。私が一日10時間接続するヘビーユーザーであるというのも、その理由の一つであるのは間違いないが、Amazonと比べるとやはり頻繁だと思う。規模が色々と違いすぎるので比べても仕方がないのかもしれないけれど。

まぁ、Amazonも業者用のセラーセントラルという頁はちょこちょこ「落ちている」(使えなくなっている)印象もあるが、販売用の頁が落ちているのは年に数度だと思う。一分止まれば、数百・数千万という売上に影響が出るのだろうから、必死さが違うのだろう。

我らが「日本の古本屋」はそういう意味では、まぁ大らかだ。組合に連絡してもトラブルが解決するわけでもないことは分かっているし、愚痴の一つも言いたいという電話が、組合の電話機を鳴らしていると想像すると、ため息一つついて他の仕事に取り掛かるのみだ。

商売を家族・親戚でやっていると、いつもこういう気分なんだろうか。
なんか言いたいことがあるような気もするが、言って解決することでもないし、「言いたいことがあったら言え」と詰められて「ならば言わせてもらおう」とやれば結局喧嘩となって、不毛な時間で終わりそうだ。

言いたいことを言って、ロクなことになったことがないから、今では自分からは何も言わないことにしている。
インターネットがあろうと無かろうと、昔から日本人はそういう風にして生活してきたんだろうなと思ったが、なんの慰めにもならんはなと黙った。