中央市会だより(10月26日版)

・中央市会だより(10月26日版)土曜日、荷受けに出かけてみると、仲良しの業者が最終台の前をうろうろしていました。「不審者ですか?」と声をかけると、もごもごと言っています。どうやら、司馬遼太郎の署名本を出品するのだ、ということ。それはすごい。…

中央市会だより(10月19日版)

・中央市会だより(10月19日版)大変、胸が騒いでいます。本日は、朝9時の集合。いつもより、一時間早めです。置いてある荷物の量を見て、「これは、久しぶりにやばいヤツだ」と思いました。文字通り、折り重なるようにして本が山積みです。というわけで、長…

「街の古本屋入門」(志多三郎 KG情報出版)を読んだ

「街の古本屋入門」(志多三郎 KG情報出版)「古本屋の書いた古本屋の本」に対しては、やはりどうしてもなんというか、色々と思ったり言いたくなったりすることが多く、なかなか素直に「良い」とは言えないのだけれど、この本は良かった。おぉ、驚いたかね…

中央市会だより(10月5日版)

・10月5日版「カウンセラーの本」を読んで、その気になっていました。まぁ、私は病理学的なことにはあまり興味がないので、「カウンセリングをするお医者さん」の方のことを書いた本です。「病気を治す方の人」が、どのような歴史をたどって、何を考えながら…

中央市会だより(9月21日版)

・9月21日版朝、お茶の水駅からの坂を下りていると、目の前で二匹の雀が仲睦まじくお互いを突きあっていました。祭日ですし、人通りも少ないのでここを使ってもいいだろう、という感じでしょうか。それを見て、なんだか自由でいいなぁと思いました。こちとら…

中央市会だより(9月14日版)

・9月14日版古本屋さんは、入り口なんでしょうか、出口なんでしょうか。「本を買いに来るお客さん」にとっては、入り口になるんでしょうか。どん な本が欲しくって、どんな本が読みたくって、本棚の棚を見にやってくる。 あら、こんな本がある。こんなのもあ…

谷崎潤一郎「陰翳礼讃」

谷崎潤一郎、の「陰翳礼讃」(いんえいらいさん)を読んだ。全集を定本に、6本のエッセイをまとめた本なのだが、とても面白く読んだ。中でも、やはり出色は表題作にもなっている「陰翳礼讃」で、ただひたすら「陰」について60頁も書くのは、さぞかし骨が折れ…

池内紀二冊、あるいは書くことと祈ること

最近、池内紀(おさむ)の人物評伝を二冊読んだ。一冊は「ことばの哲学」もう一冊は「二列目の人生 隠れた異才たち」というタイトルだ。前者は一人の人間について、後者は16人の人間について書かれているが、共通しているのはこの作者が持つ対象となる人間と…

カード戦争

生活動線が変わって、一番利用するコンビニエンスストアがセブンイレブンからファミリーマートへと変わった。今はどこのコンビニに行っても、なにかしらの電子マネーやポイントカードがある。ファミリーマートはTポイントカードだそうだ。今はTSUTAYAのTだけ…

・中央市会だより(9月7日版)

雨が、電球のスイッチオン/オフみたいに、降ったりやんだりしています。 私は傘を持つのが嫌い派の人間で、出かける時に雨がやんでいると、いちかばちか傘を持たずに出かけてしまいます。天気予報も見ずに。おかげで、最近の帰り道はいつもびしょ濡れです。…

読書

今、一冊の本のあとがきを読んでいる。本を読み終えるのはどれくらいぶりなんだろうか。それぐらい最近は読書の習慣がないのだが、まぁなんにせよもう読み終える。「優しい」本だったので、今は優しい気持ちになっている。 気分の良い本だったので、一呼吸で…

「すいませんが、『こうがく』の本はありますかね」店番をしている時、お客さんに本の問い合わせをされるたびに胸がチクリと痛む。聞かれたような本は大体無いからだ。まぁ、お客さんだって見つかりづらいから聞くのだろうから、いた仕方がないことだと思う…

サラリ

エアコンから流れ出す、サラリとした風が好きで、ついその風の前から動かなくなってしまう。ここ数日の夏の最後のあがきと、もんやりとした湿気のせいで、再びエアコンのスイッチに手を伸ばしてしまった。 一応「冷房」ではなく「ドライ」にはしたんだけれど…

過去問

先日、参考書で眼にした文章を今でも覚えいる、という話を見かけて「あぁ」と思った。確かに参考書は古今東西の名言の宝庫であろう。その全体は見通せなくとも、偉大なものであるならばそのフレーズ一つで、人を「参った」と言わせることが出来る。参考書に…

欠片をつなぐ

例えば一つの本棚が育つのに、何年の時間がかかるのだろう。読んだ本が一冊一冊くわえられて行き、意に沿わなくなったものははずされ、それでもまだ見ぬ完成を目指して一歩づつ進んでいく。「古本屋が好きな本棚」は、誤解を恐れずに言えばそういう棚だ。 も…

中央市だより(8月31日版)

・中央市だより(8月31日版)ぐるりと見渡すと、森羅万象、あらゆることが本となって存在しているように見えてきます。YMOのコンサートパンフだってあるし、数メートル離れれば江戸時代に印刷された本もある。階を下れば、今や新刊本屋では手に入らなくなっ…

足の指の爪を切る

足の指の爪が伸びていたので、昨日爪切りでそれを切った。足の指の爪って、どれくらいのサイクルで切っているのだろう。指よりも長いのは確かだが、指の爪をどれくらいの日数を空けて切っているのかも分からない。髪の毛と同じくらいだろうか、それよりも長…

おじさんに誘われて(ベイスターズ)

私の仲良くしてもらっている同業者に、「ベイスターズおじさん」がいて、一年に四試合くらい券を取ってもらって観戦に行く。今日もそれで、広島東洋カープとの試合を観に、横浜スタジアムまで足を伸ばした。あいにくの天気模様だったが、少々の雨くらいだっ…

コール アンド レスポンス

N:国語の右から縦書きの『右から』だけを引き継いだ『右から横書き』も相当読みにくいと思うのは、私だけですかね?(^^;息子が通う、学童クラブのバスのボディに『ブラク童学〇〇〇』と書かれていて、毎日のように『ブラク…と読んでしまう(苦笑)』 D:「右か…

「縦書き」と「横書き」

昨日、「教科書」について書いていてふと思い出したことがあった。小学校で使う教科書というのは、そのほとんど全てが横書きで、唯一「国語」だけが縦書きであった記憶がある。金の星社の新書を読みながら小学生になった私は、その横書きにまず違和感を持ち…

古本屋ジョーク

ある日、古本屋になってから、本というものは「読むもの」から「売るものに変わった」。当たり前のことなのだが、この違いは大きいもので、そのせいか知らないけれど、本を読まなくなった。 例えば、本屋に行って本を買えば、それはまず「読むために」買うと…

中央市会だより

・中央市会だより(8月17日版)朝、電車で会館に向かう時、なんだか少し電車が空いているな、と思いました。座れるほどは空いていないのですが、ゆったりとしている。それに、通勤時間であるにも関わらず子供連れの人が目立つ。なんだか、日曜日みたい。お盆…

會津八一の「学規」

まず、画像を見てもらいたい。日本語で書かれているので、ちょっとだけで良いからまず「読んでみよう」としてもらいたい。かなり読めると思うし、内容も分かりやすい。嫌なことも、書いていない。 まぁ、これが會津八一の「学規」である。先日、「早稲田専用…

小説ベスト3

今、私はフィクションをほとんど読まない(毎週「週刊少年ジャンプ」は読んでいる。中年だけど)。「火花」を母親から頼まれて断ったくらいだから、アンテナの方も朽ちているのだと思う。とはいえ、かつての私は読書家だったから読んでいた。私の「読書家」…

私のベスト3

思いついたことは、もったいないと思ってなんでも書いてしまう方だと思っていたのだが、「なんでもベスト3」的なものを検索しても出て来なかった。確かに青ざめるほど恥ずかしいようなことだから、意識的に避けたのだろうと思う。賢しいな、昔の自分。 なの…

中央市会だより(8月3日版)

・中央市会だより(8月3日版)つい先日、「10年後のあなたはなにをしていますか?」と尋ねられました。普段ならば一笑に付すところですが、「ゆっくり考えてください」と言われてしまったために、そんなことしちゃダメ、と分かっていながらも、ゆっくりと考…

続き

(続き)會津八一記念博物館の二階は、一階とは打って変わってかなり広い展示場となっている。建物自体が「旧図書館」ということなので、書庫だったのだろうか。そこに背の低いガラスのショーケースが並べられ、その中にずらりと古いものが並べられている。 …

「写真家としてのル・コルビュジエ」展

昨日、會津八一の「学規」について書いてふと思い出した。「一、ふかくこの生を愛すべし」から始まるんだが、まぁそのことは関係がない。タイムライン上で、「写真家としてのル・コルビュジエ」展というのがtweetされていて、へぇたまにはtwitterも役に立つ…

「植草甚一スクラップ・ブック」(世田谷文学館)

もうとっくに終了した展覧会の話で申し訳ないのだが、「植草甚一スクラップ・ブック」(世田谷文学館)に出かけた。植草甚一はもちろん古本屋の「仲間」ではあるのだが、身近すぎて(と言いわけしておく)ミステリ関連を一冊、映画関連を一冊しか読んだこと…

王様の耳はロバの耳

私は古本の組合に所属しているのだが、その中の南側の支部に所属している。その一年間の掉尾を飾る総会が先日あった。まぁ総会と言ってもそんなに大仰なものではなく、「予算がある以上はいろいろな義務が付随する」といったようなことを、消化するためにあ…