古本屋ジョーク

ある日、古本屋になってから、本というものは「読むもの」から「売るものに変わった」。当たり前のことなのだが、この違いは大きいもので、そのせいか知らないけれど、本を読まなくなった。 例えば、本屋に行って本を買えば、それはまず「読むために」買うと…

中央市会だより

・中央市会だより(8月17日版)朝、電車で会館に向かう時、なんだか少し電車が空いているな、と思いました。座れるほどは空いていないのですが、ゆったりとしている。それに、通勤時間であるにも関わらず子供連れの人が目立つ。なんだか、日曜日みたい。お盆…

會津八一の「学規」

まず、画像を見てもらいたい。日本語で書かれているので、ちょっとだけで良いからまず「読んでみよう」としてもらいたい。かなり読めると思うし、内容も分かりやすい。嫌なことも、書いていない。 まぁ、これが會津八一の「学規」である。先日、「早稲田専用…

小説ベスト3

今、私はフィクションをほとんど読まない(毎週「週刊少年ジャンプ」は読んでいる。中年だけど)。「火花」を母親から頼まれて断ったくらいだから、アンテナの方も朽ちているのだと思う。とはいえ、かつての私は読書家だったから読んでいた。私の「読書家」…

私のベスト3

思いついたことは、もったいないと思ってなんでも書いてしまう方だと思っていたのだが、「なんでもベスト3」的なものを検索しても出て来なかった。確かに青ざめるほど恥ずかしいようなことだから、意識的に避けたのだろうと思う。賢しいな、昔の自分。 なの…

中央市会だより(8月3日版)

・中央市会だより(8月3日版)つい先日、「10年後のあなたはなにをしていますか?」と尋ねられました。普段ならば一笑に付すところですが、「ゆっくり考えてください」と言われてしまったために、そんなことしちゃダメ、と分かっていながらも、ゆっくりと考…

続き

(続き)會津八一記念博物館の二階は、一階とは打って変わってかなり広い展示場となっている。建物自体が「旧図書館」ということなので、書庫だったのだろうか。そこに背の低いガラスのショーケースが並べられ、その中にずらりと古いものが並べられている。 …

「写真家としてのル・コルビュジエ」展

昨日、會津八一の「学規」について書いてふと思い出した。「一、ふかくこの生を愛すべし」から始まるんだが、まぁそのことは関係がない。タイムライン上で、「写真家としてのル・コルビュジエ」展というのがtweetされていて、へぇたまにはtwitterも役に立つ…

「植草甚一スクラップ・ブック」(世田谷文学館)

もうとっくに終了した展覧会の話で申し訳ないのだが、「植草甚一スクラップ・ブック」(世田谷文学館)に出かけた。植草甚一はもちろん古本屋の「仲間」ではあるのだが、身近すぎて(と言いわけしておく)ミステリ関連を一冊、映画関連を一冊しか読んだこと…

王様の耳はロバの耳

私は古本の組合に所属しているのだが、その中の南側の支部に所属している。その一年間の掉尾を飾る総会が先日あった。まぁ総会と言ってもそんなに大仰なものではなく、「予算がある以上はいろいろな義務が付随する」といったようなことを、消化するためにあ…

問題

即売会が続いていて、本を紐で縛ったりほどいたり縛ったりほどいたりしている。その間に、確かに本は売れて行って減っていっている。最近は、一応売上をチェックすることにしているのだが、面白いもので同じようなやり方をしていると、ほとんど変わらない数…

中央市会だより(7月27日版)

七月最後の中央市会から、お知らせです。毎週、多数の出品をいただき、本当に感謝しております。本日も「景気づけ」でもなんでもなく、本当にたくさんの出品があり、見る方も大変なことだと思います。階段まで本を並べたのは、大市以来でしょうか。胸を張っ…

リブロ池袋本店閉店

twitterを二日に一回くらい確認する。今は、池袋のリブロという新刊の本屋の隣にあるギャラリーで即売会をやらせてもらっているのだけれど、そこのボスである方がお客さんのつぶやきをリツイートしてくれる。これを見るのは結構好きだ。 私は、知らない人の…

・中央市会だより(6月30日版)

こんにちは。今日は最後の中央市会となります。「え!?」と思われましたでしょうか。驚かせてしまったら申し訳ございません。お客様とは全く関係のない話なので恐縮なのですが、中央市会の期末は6月末ということになっておりまして、本日が今期の役員・経営…

中央市会だより(6月22日版)

・中央市会だより(6月22日版)間に合わせるというのが大事です。出勤時間、出発時間、支払、搭乗、応募、エントリー、身代金の要求から、麻雀のアガリまで。全ての締切のあることは、間に合わせていかなければなりません。入札の品物だって、やってきたのが…

真剣 勝負

ついさっき、蒲田駅のエスカレーターを降りた後、駅から少し離れた暗がりで、若い男の子と女の子が黙ってにらみあっていた。二人とも黙ってはいるものの表情はあって、どちらかが「げんなり」しているわけでも無い風なのがなかなか良かった。 すぐに通り過ぎ…

先の先

ふと洗濯機に目をやると、あと何分で洗濯が完了するか分かる。冷蔵庫を開ければ飲み物が冷えていて、乾いた喉にその冷えていることが嬉しい。ついでに、賞味期限切れのカマボコを見つけて少し気まずい気分になる。残りを全部食べて、後ろ暗いところを払拭し…

29分33秒14

仕事に行きたいのだけれど出かけられない。朝ごはんを買いに行くにも出られない。そんなポッカリとした15分くらいの時間がたまにあるのだけれど、まぁ今そんな感じだ。手持ちぶさたも極まって、空っぽの食器棚に棚板を挿したり、これを書いたりしている。 15…

中央市会だより 6月15日版

・中央市会だより 6月15日版「お客さんから買った本」っていいなー、と見るたびに思います。雑すぎて何を言っているのか分からないと思いますが。例えば、古本屋さんの均一棚で路上の風雪に耐えた本屋、たくさんの人の手を経て市場にやって来る本というのも…

離れたところで鳴る音

久しぶりに事務所で残業をしようと思い立ったのだが、途端にザーザーと雨が降る音が聞こえ始めた。もちろん、私のやる気と残業と雨には因果関係はない。雨は私の生まれるよりも、何十億年も前から降っていて、今日の雨はその内の一回というだけの話である。 …

・中央市会だより(6月8日版)

・中央市会だより(6月8日版)あっという間に一週間が過ぎて、「あれ先週ってなにやってたんだっけ?」と頭の上にクエスチョンマークが出ています。「光陰矢の如し」。「光」はお陽様、「陰」とは月だそうです。これがぐるぐると矢のように回っているという…

お祭り

私が古本屋である、ということはそろそろこれを読んでいる人にとっては周知のことと言って良いのだろうか。まぁ、心配してもしょうがないのだが、これは別に私の願望とかそういうものではなくて、本当にそうなのだ。バイトさんに給料も払っている。儲かって…

五本入る

冷蔵庫を開いて右側、「手前の部分」と呼べばいいのか、まぁ牛乳や麦茶を入れる場所と言えば通りが良さそうだが、その部分。あぁ、まず冷蔵庫を買ったと書くべきなのだろうか。最近、冷蔵庫を買っていろいろなものを冷やせるようになった。食糧の保存にも便…

のぞみ

支部の大市の手伝いを頼まれたので、それを口実に朝ダラダラと過ごせるのがありがたい。このセンテンスもその成果だ。ただ、他の乗車客の出勤時間に合ってしまうと、電車がとても混むのが難儀だ。ダラダラとのトレードオフなのだが、世間を確認する機会だと…

中央市会だより(6月1日分)

・中央市会だより(6月1日分)光が入ってくる時間が変わったようで、自然目が覚める時間が早くなってきたように思います。私は、冬場以外は遮光のカーテンを閉めないので、レース生地を通して差し込んでくる光で目を覚まします。「もうすぐ夏」か、「もう夏…

醤油うめぇ

広島に行ったということで、おみやげに「かまぼこの詰め合わせ」をもらった。かまぼこやら、さつまあげやら、ちくわやらが少量づつ小分けになっている、一人暮らしの人間に最適なおみやげだ。大いに喜んだ。 私は、今は夕飯を重視しない生活をしているので、…

喜んで ほったらかし

つい二週間ほど前に、引越が終わった。なにやら引越しの話ばかりしているようで申し訳ないのだが、これで本当にしばらく無いはずである。「働くところと、住むところを分けよう」と、ここ4年くらい思っていたのだが、ようやく実現したことになるのだろう。 …

中央市会だより(4月27日版)

・中央市会だより(4月27日版)「市場のおもしろさ」というのには、「なんでもあり」という部分が確かに存在していて、自分の「願望」や「妄想」を、「お金と引き換える割合」というのが含まれているような気がします。「おいおい、これ。もしかしたら、すご…

いい天気

今日が引越しなので、ダンボール箱に荷物つを少しづつ詰めている。今回は荷物が少なめだから楽だろうと勝手に決めていたので、当日の朝になってもやっている。引越屋さんが来るのは16時ころだと聞いているので、それまでには終わるだろう。いや終わらないか…

まっさら

まっさらな時間を持たなくなって、ずいぶんたつ。スケジュール帳は、毎日毎日どこかが染みていて、その隙間を見つけては、座り込んでボーっとする。そこに、自分の思いを書き込もうとは思わない。だって、出来ることなら休みたいし、横になりたいし。 二週続…

例えば自分が左利きだとしよう

私は普段、ズボンを履いているのだが、ポケットにキーホルダーと財布と携帯電話を入れている。右側にキーホルダーと携帯電話、左側に財布というのが決まり事だ。ただ、それをたまに逆に入れ替えてみる。 最初は、朝ズボンにねじ込む時につい左側に財布を入れ…

中央市会だより(4月20日版)

・中央市会だより(4月20日版)あいにくの雨ですが。四月ももう半ば過ぎて、新入生・新入社員といった「新しさ」みたいなものも、徐々に落ち着いてきた感じでしょうか。お店をやっている本屋さんのところには、生活動線が変わった新しいお客さんが、顔を出し…

外仕事

先週に続き、今週も即売会。私は、市場で本を買う時には「これは店用、これは即売会用」とか、そういう風なことは考えず適当に良さげなものを買って、買ってから考える方だ。理由は単純で、「良さそう」とか「売れそう」とか雰囲気しか分からないから。よう…

鼻白む

イチローの名言集、みたいなものをインターネットで見る機会がある。内容といえば、『他人の記録を塗り替えるのは7割、8割の力でも可能だが、自分の記録を塗り替えるには10以上の力が必要だ』というようなもので、確かに良いことを言っている気がする。 …

また、会うの

今日は、久しぶりに中学生くらいの知り合いと遊んでいてとても楽しかったです。と書けば、全てが終わりになる一日なのだけれども、まぁ「命」っていうのはそう簡単なものでも無いわけでね。それでも、本当に沢山のことがあるんだな、ということが、当事者と…

さようなら、を言うでもなく

新刊の本屋さんは、同じ本をたくさん売る。古本屋は、あまり同じ本をたくさん売らない。売れる本ならば、古本屋だってもちろんたくさん売りたいのだけれど、そうはいかない。理由は単純で、同じ本をたくさん用意出来ないからである。 その代わりと言ってはな…

賽は投げられた

もし、ユリウス・カエサルが今この時、この時代に生まれていたならば、彼はユリウス・カエサルたりえたのだろうか。例え、同じ能力を持っていたとしても。例えば英雄が、その才能を持って、その才能を生かす時を持たなければ、カエサルですらカエサルの名を…

中央市会だより(4月13日版)

・中央市会だより(4月13日版)ふと気がつけば、町に学生が帰ってきていました。この前、スーツや袴姿で出て行ったばっかりなのにと思いましたが、その分また新しく増えたんですよね。当然です。一部ニキビが目立つ子や、お化粧が下手くそな子は新入生なので…

私は鳩語を解さない

風が立った。なので、私は今日から春ということにした。気象庁からのお知らせというのもあるらしいのだが、私は今までそれを気にしたことがない。だから、これからも気にしないことにした。強い風が吹いたら春なのだ。生ぬるいとなお良いのだけれど。そうで…

落ち着く

いつまでたっても雨が明けない。今日は傘をさして大田区役所を訪れた。転入届は断られることもなく、無事大田区民となった。大田区と言えば、私にとっては地の果てというイメージだったのだが、そこまで遠く無いようだ。そして、蒲田は人がとてもとても多か…

「姉の結婚」 手を出す。

西炯子の「姉の結婚」を読んでいる。手元にあるのは、1巻と2巻だけね。察しの良い方なら薄々とお気づきかもしれないが、先日ゴミ捨て場に落ちていた「式の前日」(穂積)と一緒に拾ったものである。私は完結していない作品は手に取らない派の人間なのだが、…

終わること

引越しの日取りなどが、大体決まったので真面目に準備をしなければならなくなった。今日は実印など、普段使わないけれど重要だし必要なものをひっかき集めて、次に金勘定を。調べてみると、お金はなんとかなりそうなのだが、時間がどう見ても足りない。時間…

まあね

花冷えはあるだろうと思っていたのだが、これほどまでに強烈なものになろうとは思ってもいなかった。昨日にいたっては、朝みぞれを目にする始末で躊躇なくダウンジャケットを身にまとい、事務所では暖房のスイッチを入れた。 今日も寒さはなかなかのもので、…

内と外

引越しというのは案外人に負担をかけるんだなー、と思いながら日々生活していたのだが、昨日、どこかで「パッチリ」とはまった感じがあった。ようやく、自分の中の地ならしが終わったのだろうか。だとすれば、のたうちまわった甲斐もあったというものだ。 も…

悩まない。いかがなものか。

最近悩まなくなった。と、文章を置いた瞬間に「これ前に書いた気がするな」と思ったのだが、悩まないので続ける。私はある日、「悩む」の内訳の内、95%くらいは前に進んでいるのではなく、同じところをぐるぐる回っているだけだということに気が付いた。 そ…

中央市会だより(4月6日版)

毎週月曜日、神保町にある東京古書籍商業協同組合所属の「東京古書会館」に通っている。古書会館では、月曜日から金曜日まで、毎日「市場」が開催されていて、私はその中で「月曜日の人」という感じで理解していただいて構わない。私はその「月曜日の人」の…

何を言っているのか、ちょっと分からない

私は、基本的にどうでもいい人間なので(他人にとっても、自分にとっても)、こだわりを持つことが難しい。そうこうしている内に、何を言っているのか全然分からないとか、日本語通じないとか、良く言われるようになった。なるほど、出来上がってきたのではな…

外食疲れ

ここのところ、夕飯をどういう風にしようかと悩んでいる。「いつも悩んでんじゃねーか」と言われればその通りなのだが。私は現在のところ100%外食なのだが、別にそのこと自体は嫌ではない。コンビニのお弁当もずいぶんおいしくなったと思うし、なんせ手間が…

研修旅行報告

久しぶりに、一泊二日で旅行に出かけた。支部旅行という、組合がらみの研修旅行で、みんなで出かけて、親交を深めたり、お腹が一杯になったりというアレである。目的地は神奈川県三浦市三崎で、三崎といえばマグロ、マグロといえば三崎とは別に限らない、と…

「式の前日」穂積(感想文)

「式の前日」穂積(小学館フラワーコミックスアルファ) 人の死を使って、他人の涙を絞り取るやり方はダサいと思う。透けて見える苦労、波間を割って見える感情を、ふわりと着地させるのが本望なのでしょう。生真面目とも思える画は、確かに素敵で。 出てく…