池澤夏樹=個人編集 日本文学全集全30巻 特設サイト

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池澤夏樹=個人編集 日本文学全集全30巻 特設サイト)

朝日新聞201499日の記事より

『今回古典を入れたのは、欧州のモダニズム文学と日本の古典を同時に愛した丸谷才一の影響もある。「ロシアは音楽、ルネサンスのイタリアは美術など、国によって中心になる芸術がある。日本では文学に力があって、いいものが連綿と続いてきた」

東日本大震災後、「方丈記」がよく読まれた。編集作業を通して、日本人は文学と平和を好んできたことを痛感したという。「海外文学に比べて戦記物が少ない。基本的には恋の物語と自然観、つまりアニミズム。憎しみは続かず、罪は洗えば消える温和な民です。我々は何者なのか。我々が生み出した文学から知ることができます」』

 

読むと一瞬、「むむむ」という顔になるのだが、「枕草子」や「方丈記」を背にされると仕方が無い気になる。良い言葉だと思いました。