キセキギライ

私は奇跡を好まない。

これだけ書くと、自分でもなんだかよく分からないが、実際にそうなのだ。

ご都合主義は大好きだ。「気分の良い方向にねじまがってゆく」、盛大な欺瞞。そういうものを見ると、「作者、もっとがんばれ!」と声援を送りたくなる。

 

しかし、「奇跡」はイヤなのだ。「奇跡」は奇跡だから、もしかすると本当に起こってしまうかもしれない。私も人間だから「希望」があるので、それに負けてありもしないことを信じてしまうかもしれない。

だから奇跡はイヤだ。実際に起きていても、私はキライだ。