よく分からず

「今年も得ること無し」とは以前書いた。誰が悪いかと言えば、もちろん自分が悪い。そして、「得ること有り」としたいかといえば、別にそういうこともない。何かを付け足して面倒を増やすのはこりごりだ、とまず思ってしまう。「いるか」「いらないか」、と言えばいらないのだ。

 

「じゃあ、くれ」と良く言われるのだが、「あんたが欲しがっているものは誰でも喜んでもらってくれるものばかりだから、その場合あんたの優先順位は低いよ」と返事をすると、大体相手は面倒くさそうな顔をして黙る。黙るくらいな言わなければいいのに、と私は思うのだがそうもいかないのだろう。

 

もちろん、人は生まれ持ってきたものと、その後で身に付けたもので生きていく。私は、才能にも努力にも恵まれなかったけれど、膨大な幸運には恵まれたような気がしている。その幸運に甘んじてここまで生きてきたのだが、「自分が身に付けて来たもの」がそれに見合っているかと言えば、心苦しい。

 

私は確かに「いらない人」だけれど、「恵まれたもの」としては、それに見合ったものを差し出したいという気持ちはある。それがどういうことなのかはよく分からず、そして一年の目標を立てるという話がなぜこんな話になってしまうのか、自分でもよく分からないでいる。