甕の中の金魚

通勤途中の道に、一つ「甕(カメ)」があって、中に金魚がいる。
オレンジ色で、メダカを大きくしたようなタイプのヤツだ。
東京もそろそろ朝は相当寒くなってきていて、甕の中の水の表面に氷が張るのも時間の問題だと思われる。

 

さぞかし寒かろうと思ったのだが、さて。金魚は寒いと感じたり思ったりするのかと、気になった。凍ったら多分死ぬのだろうが、それは「寒いと感じる」かどうかとは別問題。人間が掴むと、魚は皮膚を火傷した状態になるとは聞いたことがあったが、それを「痛いと感じる」かは別の話だ。

 

なんでも教えてくれるので、googleに聞いてみた。結論が知りたいだろうからさっさと書くと、魚が寒いとか痛いとか感じるかどうかについては、「感じているだろうという実験結果は豊富にあるが、感じないという結果はゼロだ」ということだそうな。そうか、そうなのか。

 

深く考えると、昨日食べたクエの鍋は阿鼻叫喚だったということになって、あまり精神衛生上よろしくないので、表面的な知識として留めておくことにする。刺身食いづらくなるし。というわけで、甕の中の金魚もなかなか大変かもしれないことが分かった。おい金魚、舐めんなよ。俺も寒いからな。