東京駅100年

東京駅が、12月20日で、開業100周年になったという。
1914年といえば、大正3年のことだ。
朝、朝日新聞に掲載されているパノラマの写真を見て、それが息を呑むような美しさで、本当に素晴らしいと思った。

 

今の駅舎は、当時の姿で復元されたものだそうだから、同じものを見ていることになる。
赤レンガで有名な、「丸の内駅舎」は2003年に国の重要文化財に指定されているそうだ。ならば、よほどのことがない限り、この状態が保たれることになるだろう。安心した。

 

この駅舎は、辰野金吾という人が設計したもので、その人の評伝小説を読んだことがあって面白かった。息子である辰野隆のもとに、内田百閒が訪ねてきて、「お父上の作られた東京駅が焼けてしまいました」と嘆くシーンが特に印象に残っている。景色は変わったろうが、百閒も復元には喜んだだろうか。

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写真は、1948年のもの。気に入ったので張っておく。
現在のものも、竣工当時のものも、探せば豊富にあるので、たまにはgoogleの画像検索で「丸の内駅舎」といれてみるのも良いかと思う。
あまりに感動したので、落ち着いたら年内に一度観に行こう。