なんということもなし

本年、二度目の引っ越しも無事終わった。
引越し屋さんはとても優秀で、私の主な仕事はじっと暇に耐えるということ。そして、人間に最も必要なものはベットで、それさえあれば結果として大体の物事は片付くということが分かった。

 

引っ越した先は、二十年前くらいに住んでいた場所だ。だから、土地勘があるような無いような、不思議な感じだ。その当時、まだ存在していなかった店で昼食を取ったのだが、店員さんがずっと昔からそこにいるような姿をしていて、なんだか少し面食らった。私あなた知らない。あなた私知らないね?

 

建物は結構変わっているのだと思うが、地形自体は変わらない。だから、歩いていると、「知っている道を、知らないで歩いている」ような変てこな気持ちになる。普段起こらない頭の中の動きなので、これは、もう少し楽しんでみたいような気がしている。

 

まぁ、なんにしろ、もはや今年中には片付かないであろう、でかい問題だけが残って、今年も終わるんだろうと思う。私はが引っ越した部屋でやった最初の仕事は、「ごちそうさん」のダイジェストを見て号泣することだったのだが、すでになかなか楽しかった思い出になっている。