勘違い

勘違いしていることがある。
もちろんそんなことは良くあって、それに気がついても放っておくことが多い。正しく持ち直したとしても、別にどうということもないからだ。
それでも、気がつくくらいなのだから、それなりに気にはまっているのだと思う。

なぜそんなことをいきなり書き始めたのかと言えば、今日の帰りの電車でふとその勘違いを思い出したからだ。
私は、昔はインターネットというものが普及していった場合に、巷間にて面白いものがありとあらゆる場所に転がっているような状態になるだろうと思っていた。

世界中の人間が、今その時、面白いと思ったものを蓄積していくわけだから、そうなるだろうと思っても仕方がないと思う。つまらないものが淘汰され、面白いものが残る。理屈だ。
ただ実際にはそうはならず、「なんか面白いことないかな」と言っている人が増えただけであったようだ。

まぁ、考えてみれば世の中に面白い人も、面白いこともそうたくさんはない。有限で、選ばれている。そこに到達する手段は増えても、「面白いこと」は大して増えようはずもなかった。
あー、あれは勘違いだったな。山手線の中で、そう思った。