半分こ

慣れない革靴を履いているので、足がうんざりしている。それを少しでもなだめたく、座れる場所が欲しくてドトールに行った。
注文したコーヒーを持って地下の大きいテーブルに坐ると、しばらくしてある程度年配の夫婦が差し向かいに座った。

彼らはそれぞれサンドイッチをトレイに載せて、席についた。
旦那様の方が、お互いのサンドイッチを見比べて、「半分こしようか」と言った。私は聞くでもなく聞いていたのだが、「そういや『はんぶんこ』って言うよな」と思った。奥様の方は、「そうしましょう」と答えた。

まぁその夫婦のことはどうでも良くて、「半分こ」である。まぁ、半分は分かる。一つのものを二つに分けるのが「半分」だ。それでは、「こ」はなんなのだろう。「一つのもの」で「個」。「半分個」か。
まぁ、こういう時はネットに聞くと早い。

見ると、人の考えることに大した差は無いらしく「Yahoo!知恵袋」にすぐあった。答えも書いてしまうと、「こ」は接尾語というものらしく、ありていにいえば大した意味は無いらしい。身近な例をあげれば、「かけっこ」の「こ」だ。

質問者が「半分個か?」と書いていて、そんなところまで同じかと面白かった。