繰り返し

仕事をやる。日常生活を過ごす。
繰り返せば上手になる。同じことをやり続ければ、当然上達もするし、慣れてくるものだ。これは疑いのない事実だ。まぁ、それでも「慣れない」、「何回やっても上手になれない」という実感があるのも確かだ。

なぜいつまでたっても、上手くならんのかなぁ、と思う。こういうことを考えていると、仕事は当然、物の食べ方や、眠り方すら下手なような気がしてくる。目薬だって上手にさせない。なんなんだ。そもそも、生きていくことに向いていないのかもしれない。

私が、いついかなる時も、大変な緊張をしながら何かをやっているということは、「全てが常に新鮮」という判断で良いのだろうか。たまに、「今回は上手く出来た」とうぬぼれることもあるのだが、これは本当にたまにしかない。

四十にして惑わず、と言う。論語から引いた言葉だから、孔子が言ったんだろう。三十にして立つ、四十にして惑わず、五十にして天命を知るそうな。
「俺はうまく生きることができん」と、それ以上迷わなければ孔子並みかと言えば、そんなわけはない気がする。天命を知るのが怖い。