何をしなくても良いのか脳3

早くって、他人に影響されることなく、必要最低限。
「何をやる」かではなく「何をやらないか」という原則は、悪くなさそうに見えなくもないが、悪いのである。一、他人とコミュニケーションが取れなくなる。一、必要最低限しかやらなくなる。一、必要最低限は積みあがる。

コミュニケーションについては、考え方の問題ではなく、人間としての資質の問題、ないし病理の問題のような気もする。お、おう。ほっといてくれ。
必要最低限については、「もちろんやった方がいいこと」というのは世の中には沢山あって、ただ「現実として手が回らない」ことがほとんどだ。

主な理由は、「時間がかかる」ないし「経費がかかる」である。だから、まず最低限のことをクリアーし、余力があれば「どちらかといえばやった方が良いこと」の中から優先順位を決めて、選択して実行していくことになる。
より早く、よりキレイに。大体そんなことだ。

ただ、その時は正しい判断であるように見えても、実際には「正しい判断」の中にも「間違い」が必ず含まれている。「全体的には正しい」からそれで仕方がないのだが、だからといって全てが正しいわけではない。「正しくても、間違っている」のだから、現実では常に修正が要求される。世知辛い。

時間とともに、そういった正しさの中に混ざっていた間違いは少しづつ積み重なっていき、そのうち問題として表面化する。その時、大体の場合は過去のことなどに関わっている場合ではなくなっている。
余裕というのは本当に重要で、必要なのだ。