墓参り

今日は、お墓参りに出かけてきた。わが家の墓は自由が丘にあって、半年に一度くらい、両親に誘われるままに、時間があれば出かけていく。
ひいおじいちゃんの苗字が新井だったので、新井家の墓、である。墓石が周りより明らかに低いので、見つけやすい。良いことだと思っている。

ひいおじいちゃんを皮切りに、6人のお骨が入っていると書いてある。
正直なことを言えば、私はお墓や家族の生死というものに、控えめに言って興味が少ない。というより、正直に告白すると、私は「自分以外の人間が存在すること」が今一つよく理解できていないのだ。

だから、大好きな祖母も亡くなったのだが、それはどこか遠くに引っ越して連絡が取れないくらいの感じでいる。「あぁ、この人twitter」やってないんだな、くらいの感じか。
遠く離れて住んでいれば、いくらでもある話だと私は思うけれど。どうだろうか。

ロウソクに火をつけて、線香に移すのが私の係だ。父親はその間に水を汲んできてお墓を洗い、母親は指図をする。DAA(どこにでもあるありふれた)である。いつも風が強くて、うまくいかなくてイライラする。
ただ、墓参りは好きで、それはなにより静かだからだ。お寺と墓だしね。

最後に手を合わせて終わる。父親は自分の思っていることを全部口に出してしまうのだが、すごくたくさんのお願いをしていた。それでは、お墓参りというよりは神さまに対する「参拝」ではないかと思って笑った。
私は初めて両親の健康を祈った。介護の仕事が私に回ってきませんように。