私は死んでいる

まだ、朝の時間帯は少し冷えるのだけれど、私の持病はもっか絶好調。花粉に煽られて、体が内側から反応している。これほど、粘膜がうとましい季節もない。
花粉対策というのもいろいろ試したのだが、結果として「対処療法をして、自分のことは死んだものとする」のが一番良いという結論に達した。

鼻はまだなんとか機能しているのでハンカチで対処しているのだが、とにかく、眼のかゆみは我慢できない。こすりすぎて、怪我をするのが嫌なので、抗アレルギーの目薬を利用している。これが持ち慣れないものだから、一回使って、さっそくまず一つなくした。

毎年毎年、なくしたり家に忘れて新たに買ったりして、ゴールデンウィークにはいくつも目薬が棚の上に並ぶ。製薬会社は、このシーズン何倍目薬が売れているんだろうかと思わせる風景だ。ただ、さすがに来年使おうかという気になれず、夏を待たずに捨てる。目薬には使用期限があるんだろか。

「自分のことは死んだものとする」というのは、「私は死んでいるので痒いのも気になりませんし、くしゃみも死後硬直の一種です」という気持ちになるという心理的な対応なのだが、これが花粉症には一番効いた。もちろんつらいし、痒いのだが、なんせ死者である。アレルギーどころの騒ぎではない。