まあね

花冷えはあるだろうと思っていたのだが、これほどまでに強烈なものになろうとは思ってもいなかった。昨日にいたっては、朝みぞれを目にする始末で躊躇なくダウンジャケットを身にまとい、事務所では暖房のスイッチを入れた。

今日も寒さはなかなかのもので、上着を着て来なかったことを後悔しているところ。朝のお陽さまが気持ちよかすぎたためだが、油断したことは否めない。震えながら帰ろう。唇に歌を持ちながら。

強くて生ぬるい風が一日吹いている日がある。それがあると、あぁ春が来るんだなと思うのだが、今年はあと何日ぐらいで吹くんだろう。
今日、突然机の前のガラス越しに大量の大学生が帰ってきた。これも春の予兆か。頭の中はもう十分春っぽそうな学生の姿を見ながら、「まあね」と思った。