外仕事

先週に続き、今週も即売会。
私は、市場で本を買う時には「これは店用、これは即売会用」とか、そういう風なことは考えず適当に良さげなものを買って、買ってから考える方だ。理由は単純で、「良さそう」とか「売れそう」とか雰囲気しか分からないから。ようは知識がないのだ。

ただ、即売会は本を置けるスペースが限られているので、自然に「よそゆき」なものが並ぶ。小ぎれいだったり、人目を惹きそうだったりね。これも、「内容までは知識がない」ので、外見で選んで「良さそう」に見せているだけの話である。まぁ、手に取ってもらわなければ始まらないので、いた仕方ない。

この前、雑談で即売会の話になったのだが、相手に「即売会のたびに楽しい」って言ってるよね、と言われて衝撃を受けた。そんなバカな、である。
私は「不平不満が服を着て歩いている」と言われ、辺りを見回して「そんなこと無いよね?」と尋ねると周りの人間はみな黙るタイプの人間である。

なので、即売会にしても「売れねー、重いー、めんどくせー、ビール飲みてー」しか言ってないはずなのだが、何をいわんや、「楽しい」と言っているそうだ。自分でも意識していなかったので、それが本当かどうかも分からないのだが、そんな嘘をついて相手になんのメリットがあるのだろう。

実際のところ、即売会はお客さんがたくさんくるし、同業者と共同作業もするしで、普段の何倍もイライラするけれど、本当は昼はビールを飲んでいるし、それを補ってちょっと余るくらいは楽しい。ただ、思わず口にするほどでは無いと思っていたので、自分の口の軽さには注意しなければならないと思った。

楽しいことは分けると減るのだ。