喜んで ほったらかし

つい二週間ほど前に、引越が終わった。
なにやら引越しの話ばかりしているようで申し訳ないのだが、これで本当にしばらく無いはずである。「働くところと、住むところを分けよう」と、ここ4年くらい思っていたのだが、ようやく実現したことになるのだろう。

今住んでいるところについては、どうせ書くことがないからおいおいそればかりになると思うので、とりあえず置いておくとして、家を移動するにあたって、インターネットの開設に時間がかかった。もちろん素人なので、そういう人間が「なんかどんくさいな」と思う程度だけれど。

電気や水道がすぐ使えるようになるから、それと比べてしまってということもある。まぁ、私はこのインターネットという仕組みが嫌いだから、使えなければ使えないで大喜びでほったらかしにしていたのだが、先日ついに「最近静かなんですが死にましたか」と連絡が来てしまった。

「喜んでほったらかしにしています」と答えたのだが、手ごたえなし。
声をかけてもらえたのは大変ありがたいのだが、どうせ文面は読んでいないだろうに。ただ、そういう人間でも「誰かがなにか更新しているかどうかは確認している」ということを私は初めて知って驚いた。

私は、インターネットでなにごとかを言っている人がいると、その人は電話に向って独り言を言っているのだと心得ている。だから、そういう人はたまに向こう側に実際の人の気配がするだけで大喜びをしてしまうのだろう。さびしいような、微笑ましいような。というわけで、またよろしく。