醤油うめぇ

広島に行ったということで、おみやげに「かまぼこの詰め合わせ」をもらった。かまぼこやら、さつまあげやら、ちくわやらが少量づつ小分けになっている、一人暮らしの人間に最適なおみやげだ。大いに喜んだ。

私は、今は夕飯を重視しない生活をしているので、夜帰宅してから、夕飯替わりにビールのつまみとして一袋づつ開けていくという、本当に楽しい時間を過ごさせてもらった。その際、そのままかじるのもなんだろうということで、お醤油を買うことにした。家には相変わらず調味料がなにもないもので。

一つしか出していない皿に、醤油を垂らして、かまぼこをそれに付けて食べる。そうすると、これが信じられないほどおいしい。何がおいしいかと言えば、「醤油がおいしい」のである。もちろん、主たるかまぼこもおいしいのだが、何はともあれ最初の一口で喉と鼻を通っていく醤油の風味だ。

これがもう、本当においしい。すばらしい、ただただ「醤油うめぇ」としか思わないほどおいしかった。別に特殊な醤油ではない、まいばすけっとで買ったキッコーマンである。あまりのおいしさにプロセスチーズを取り出してきて、これも付けて食べてみた。「醤油うめぇ」、いや本当に。

あまりのうまさに驚いて、ちょっと醤油だけ舐めてみたのだが、こうするとさほどではなかった。ということは、「調味料」というものを思いついた人間は、破格の天才であろうなとこの時思った。
なんか、今時醤油に感動するとか中学生みたいだが、引越してまず報告したかったのがこのことだった。