中央市会だより(6月1日分)

中央市会だより(6月1日分)
光が入ってくる時間が変わったようで、自然目が覚める時間が早くなってきたように思います。私は、冬場以外は遮光のカーテンを閉めないので、レース生地を通して差し込んでくる光で目を覚まします。「もうすぐ夏」か、「もう夏」かは意見の分かれるところでしょうが、陽射しが強くなってきたことは確かなようです。
「買い取りに行ったら、体中ダニに噛まれた」などという話を聞くと、虫だって生きもので、暖かくなると活発化するんだなと思って、ちょっと嬉しくなります。(人の不幸は蜜の味、というわけではないのです)
最近売れないな、とぼんやりと思っていたのですが、暖かくなれば古本の売り上げも少しは活性化するのではないかと思わなくもない月曜日。「最近」の部分がちょっと強がりですがそれは横に置いておいて、売上の活性化のためにはまず品揃えから。最近、出来高も少し上向いてきた印象の中央市会ですので、のぞいてみるのはいかがでしょうか。

出来高」とは、単純に「市会の売り上げ」と考えていただければ。
出品目録抄には、先週より引き続き出品されている仏教関係書の口。目玉にふさわしい品物です。
その他には、漫画の雑誌掲載原稿。24枚完結と、8枚完結。「8枚完結」の方が売りやすそうだな、と思ってしまうのが古本屋根性。枚数が多いと、値段も嵩張ってしまいがちなのです。
後は、ボックスアートがまとまった数出品されました。「ボックスアート」というのは、ようするにプラモデルやラジコンを買った時に、それを入れている「箱」に描かれている絵です。それの原画ということですね。商業製品にふさわしいカッチリと構成された職人芸で、一種の清々しさがあって思わず欲しくなりました。が、買うにはいたりませんでした。今になって、欲しくなっています。こういったものは、今はCGになっているのでしょうか。「原稿」や「原画」という言葉の意味自体が変わって行くのでしょうね。