五本入る

冷蔵庫を開いて右側、「手前の部分」と呼べばいいのか、まぁ牛乳や麦茶を入れる場所と言えば通りが良さそうだが、その部分。
あぁ、まず冷蔵庫を買ったと書くべきなのだろうか。最近、冷蔵庫を買っていろいろなものを冷やせるようになった。食糧の保存にも便利だ。

その、麦茶や麵つゆ(いや麵つゆは余計なことを書いたくさい)を入れる場所に缶ビールが五本入る。先日、練り物の詰め合わせをもらって以来、大体一日に一本飲む習慣が付いてしまい、無くなると近くの「まいばすけっと」というスーパーに行って、次の五本を買うのが楽しみになってしまった。

ついでに、冷蔵庫ではグラスも冷やしてある。そのグラスで飲むビールが、目が覚めるほどおいしい。私はサッポロ派なのだが、グラスに注いだ黒ラベルは苦く甘くのびやかで、そして食べ物や飲み物の「おいしさ」のほぼ90%くらいはそれを飲み込む瞬間にあると思うのだけれど、完璧だ。

飲むたびに、「僕は王子では無いけれど、ビールを召し上がる」と、歌いたくなる。「アイスクリームの歌」、ご存じない?
ついでに書いておくと、揺らしながら持ち帰った缶ビールは、冷蔵庫で一晩落ち着かせた方がずっとおいしいような気がする。不思議なものだ。