・中央市会だより(9月7日版)

雨が、電球のスイッチオン/オフみたいに、降ったりやんだりしています。

私は傘を持つのが嫌い派の人間で、出かける時に雨がやんでいると、いちかばちか傘を持たずに出かけてしまいます。天気予報も見ずに。おかげで、最近の帰り道はいつもびしょ濡れです。
水と線引は本屋の天敵で、この天候では少々気が滅入るのは仕方がないところ。直接は濡れないにせよ、湿気でページはまるまるし、お客さんの出足も鈍くなる。これ幸いとダラダラ出来る余裕もないとなれば、さてどうしたものでしょう。
この天気では窓は開けられませんが、せめて棚の本を入れ替えて、気分だけでも風通し良く。というのは、いかがでしょう。本日も二口ばかり仕分けをしております。「お客がいなければ仕事もしやすい」、というのは余計なお世話ですが。
一場にいらっしゃる時は、傘はお忘れなく。ついでの豆知識ですが、今日は泉鏡花吉川英治の命日だそうです。

小島信夫は市場の人気が高く、いつもそれなりの値段になっています。小説は今は表かされることが少ないのですが。どんな理由があるのでしょう。木山捷平も同じように安定した需要があるみたい。

一冊取り上げると、魔子鬼一という人の「女のミステリー」という本が珍しいらいく大分高かったです。私のレベルでは名前も知らないような人ですが、昭和52年に出ているのでわりと最近の本。ただし私家版。

それを得意とする本屋さんが、本を高い値段で落札していくのを見ると私はホッとします。さて、幾らで売るんでしょう。