☆古書月報交換会ニュース(600字程度)

☆古書月報交換会ニュース(600字程度)
南部の市場に関わってどれくらいでしょうか。まぁ、十年たたないくらいの私の、今の南部入札会の印象と言うと、
人はいるけれどまとまりはなく、量はそれなりに出るけれど出来高は少なく、清々しいほどに貧しい。おそらく、支部市というか支部は疲弊しているというのは単純な事実で、それはつまりこういうことなんだと思っています。
南部支部は自前の会館もあるし、恵まれてる方なんだろうなぁ、と思わなくもないのだけれど、そう言われても好きで支部の仕事をしたい人間は少ないわけで、私も多数派の方で「交換会」の場に立つのは十割義理です。
かつて南部を支えて来てくれた優秀な人たちは、ふと見ると皆神田の市場で頑張っていて、これは喜ばしいこと。ただ、支部に残された我々の方と言えば、老人と子供ばかりの街角で、ほとんど終戦直後。
後に続く高度成長を期待しようかと、父親の帰りを待つ構えというところでしょうか。終わってんだか、始まってもいないのかと思った、八月十五日でした。
(古書明日・田中大士)