あと2000日(その3)

「もし自分のしている仕事が世の中に必要とされなくなったのなら、私はその仕事を辞めようと思う。」
私はその線引を、ちょうどオリンピックがあるのでそれに合わせると宣言した。その頃にはそうなってそうだし、なんかいろいろ、ちょうど良いではないか。

おおよそ2000日。あと2000日働いたら、一度全部辞めようと思っている。
「次に何をするのか」には、「次に何かするためにまず辞めるのだ」と答えたいし、「一体お前に何が出来るんだ」には「もとより本屋も大してできていない」と返事をするよりない。

まぁ、2000日も真面目に働いたら2000万円くらいは貯まるだろうし、それくらいあれば、私が本屋になった時より遥かに環境良くリスタートできるではないかと、雑に考えている。税理士の勉強でもして、資格取って本屋相手に商売を始めるんだって、立派な選択肢ではないか。

まぁ、儲かるなら「古本屋」をやってやってもいい。その頃には、少しはその仕事が得意になっているかもしれないし。正直、何でも良いのである。
私は自分のクビを自分で切って、次に自分の意志で新しく物事を始める日が、今とても楽しみなのだ。そのための、後1998日と半日を過ごすつもりだ。