私のベスト3

思いついたことは、もったいないと思ってなんでも書いてしまう方だと思っていたのだが、「なんでもベスト3」的なものを検索しても出て来なかった。確かに青ざめるほど恥ずかしいようなことだから、意識的に避けたのだろうと思う。賢しいな、昔の自分。

なので、先日書いたアンケートのことから書き始めると、私は三人の人間の名前を挙げさせてもらった。つかこうへい、山本夏彦宮崎駿。結局私は、この人たちで出来上がっているのだろうと考えられるので、仕方がない。つかこうへいが骨、宮崎駿が肉、山本夏彦が私の生活を作ったのだ。

まぁ、こういう適当な言い分は聞き流してもらって、私の読書や映像体験は、おおよそ高校生くらいで完成してしまっていて、20年以上変わらずこれであるし、もう変わりようもないのだろう。当時と比べると、読書量も100分の1くらいになってしまったし、最近のものは忘れようにも、思い出せない。

時折本を読みたくなる。「本を読まなくちゃ!」と思う時もある。職業的な要請の場合もあるし、「昔の仲間に会いたくなる」みたいな時もある。私は古本屋なので、常にそのそばにいるからいつでも会いに行ける、というような甘えもあるだろう。目の前を通る大学生を笑えないくらい、頁をめくらなくなった。

ただ、眼が悪くなる前に、「もう一度だけ集中的に本を読んでおく必要があるような気」は確かにしている。