令和の古本屋2

店を12:00に開け、20:00に閉めることになっている。
定休日は月曜日ということになっていて、祭日の月曜日は開けることになっている。
なぜ、いちいち「なっている」と書くかというと、店が13:30に開いていたり、
日銭欲しさに月曜日も開店したりしているからだ。

なんで20時閉店にしたのかは思い出せないが、確か少し坂を上ったところにあるクラリスブックスさんという素敵な古本屋さんが、
20時閉店だったから真似をしてみて、試しにやっていたことがいつのまにかそのまんまになった、という経緯だったような気がする。
違うかもしれない。まぁ、どうでもよいことで、今のところ私は20:00閉店を気にいっている。

なにかつまらない会議とか、そういうものに駆り出されて、店を開ける時間が左右されることが結構あって、
私はそのことに並々ならぬ恨みを持っているのだが、まぁそのことは横に置いておこう。
一方で、閉める時間は比較的安定している。お客さんがいる間は開けているけれど、いなくなればさっさと閉めてしまう。
最近は残業もしない。時間がくれば全てを後回しにして、ざるに入ったお金を数えて、お釣り金以外を財布に入れて帰る。
日銭日銭日銭である。

売り上げの目標は1万円。5000円を越えなければ赤字で、これが続くと潰れる。
売れればプリンかアイスを買って帰ればよろしい。
正直、マジで超簡単に店は潰れると思っているのだが、均してみるとなんとなく一日1万円売れていて、
それ以上になって私を喜ばせてくれることもなく、いつのまにか店番する日々も二年を越えていた。