令和の古本屋(い)

久しぶりに、神保町に出かけた。
今日から市会が再開となり、アフターコロナの古本市場が始まった。
今日の開催は「古典会」と「洋書会」で、「古典会」は主として古典籍、「洋書会」はその名の通り「洋書」を扱う市会だ。階の上下で、江戸時代の和装本と、日本の洋装本とはやはりどこか印象が違う「洋書」という、全く性格の異なるものが「本」というくくりで同日に開催されているのは、いつ見てもおかしなものだなと感心している。

話は変わるが、会館の入り口には受付が出来ていて、そこには手指消毒用のアルコールと無接点の体温計が置いてあり、その横に置かれた箱に、来会者は自分の屋号と名前を紙に書いて入れろと指示があった。おそらく、感染者が「出てしまった」際に、クラスタとして提出するための準備だろう。まぁそのなんだ、大過なく過ぎればよいなと思う。
市会は曜日によって開催する日が決まっているのだが、火曜日は普段は利用しない日だ。突然なんの言い訳を始めたのかと言えば、今日はなんにも買えなかったので、私の再開初日は棒に振られたということになる。