「フライト・ゲーム」

8月から、忙しさにかまけて全然映画館には足を運んでいなく、「別にもういっか」とも思っていたのですが、ラーメンを食べていたらリーアム・ニーソンに会いたくなったので、久しぶりに足を運んでみました。「フライト・ゲーム」は渋谷TOEI

 

リーアム・ニーソンと言えば、いつ泣き出してしまってもおかしくない雰囲気と表情がとても良い俳優さんですが、今回はいつにも増して辛気臭い。家庭に問題があり、アルコール中毒を暗示する出だしは、「おう、いつもの感じだな」と挨拶したくなりました。

 

主人公は航空保安官という役柄なのですが、ロンドンへ向かって離陸した飛行機

の中で、航空保安官専用チャンネルを通じて「銀行口座に150億円振り込まなければ、20分に一人づつ人を殺していく」と脅迫されるというのが話の発端。「機内」という密室状況で、緊迫したやり取りが続きます。

 

リーアム・ニーソン演じるマークス保安官は、機内に存在することが間違いない「犯人」を知識と経験でなんとかあぶりだそうと必死。それをあざ笑うかのように、20分ごとに殺されていく被害者たち。このミステリー的な部分がちゃんとしているのに感心しました。

 

途中で「あぁこれなら大丈夫だ」と安心してからは、リーアム・ニーソンの辛気臭さを堪能。キレイに着陸も決まって、最後のマークス保安官の笑顔に大満足となりました。こういう「外さない」ハリウッド的な作りこみに、やはり感心してしまいます。

 

やっぱりこういう映画は、一日の終わりの方で観るのがよろしいですね。一日積もった澱をさっさと払って、「それじゃ、また明日」と眠りにつくことができます。