2014-01-01から1年間の記事一覧

また、明日。

後悔はほとんど道連れで、幼いころから今にいたるまでずっとそばにいる。ものごころついた頃から、これほど馴染み深い感情って無いんじゃないかと思うくらいの仲良しだ。振り返って、いや振り返らずとも。 「後悔」というものがどこから来たのかと考えると、…

21世紀の古本屋

21世紀の古本屋。といっても、他人のことなんか知らないし、考えても、この行き止まって寸も詰まった状態が、解決できる可能性なんて皆無なんですけどー、と思いながらの、21世紀。21世紀って、「もっと未来」な感じだと思っていたのですが、全然ですね。 振…

仕事おさめ

「仕事おさめ」、という言葉があるのだが、その場合の「おさめる」にはどんな漢字を入れるのが適切なのか、ふと分からなくなった。「納める」か「収める」あたりが妥当だとは思うのだが。「治める」「修める」辺りは違いそうだ。 結論から言えば「納める」だ…

空も飛べるはず

最近、「体を軽くしたいなー」と思っている。もちろん思っているだけで、大して何かをしているわけではないのだが、忘れずにそう思っているということは、わりと本気で「体を軽くしたい」のだろう。 「体を軽くしたい」と言っても、別にダイエットをしたいわ…

電車の時間

通勤時間を、ドアからドアで測ったところ、40分ちょうどだった。以前より、10分くらい短くなった。ありがたいと言えばありがたいし、さして変わらないと言えばその通りだ。路線が営団線一本にまとまるので、定期代は安くなるね。 電車に乗っている時間は、あ…

手と爪

朝、目が覚めた際に、ふと自分の指を見ると爪の間が汚れていた。昨日はバタンと寝てしまったので、シャワーを浴びるのは朝にしようと思ったのが原因なのだが、少し暗い気持ちになった。 髪を洗うと、ついでに爪の間がキレイになっているのだけれど、あれは髪…

小田急線

とても久しぶりに、小田急線に乗って新宿駅に向かっている。この幅の狭くて、左側にスライスしていく風景は全然変わっていないような気がする。 各駅停車しか止まらない駅ということもあって、朝の電車の本数がそんなに多くないような気がした。まあ、山手線…

なんということもなし

本年、二度目の引っ越しも無事終わった。引越し屋さんはとても優秀で、私の主な仕事はじっと暇に耐えるということ。そして、人間に最も必要なものはベットで、それさえあれば結果として大体の物事は片付くということが分かった。 引っ越した先は、二十年前く…

明日なんの日

大掃除だなんだと周りがざわざわとしだしている気配。一年の終わりに向かって、むくむくとそういった空気が立ち上がってくる感じだ。大掃除なんて、こんな寒い気候の時ではなく、春とか秋とか、もっと気分の良い時にやるべきではないかと、いつも思う。 この…

東京駅100年

東京駅が、12月20日で、開業100周年になったという。1914年といえば、大正3年のことだ。朝、朝日新聞に掲載されているパノラマの写真を見て、それが息を呑むような美しさで、本当に素晴らしいと思った。 今の駅舎は、当時の姿で復元されたものだそうだから、…

二時間半遅れの一日

眼が覚めたら7時20分。あら、寝坊ですわ。最近は、2時くらいに寝ても、自然に6時ちょうどくらいに眼が覚めていた。ならば起きる時間が大きく後にずれたのは、疲労があるのか、体調が良くないのか、寒いから起きたくないのか、いずれにしても理由がありそうだ…

甕の中の金魚

通勤途中の道に、一つ「甕(カメ)」があって、中に金魚がいる。オレンジ色で、メダカを大きくしたようなタイプのヤツだ。東京もそろそろ朝は相当寒くなってきていて、甕の中の水の表面に氷が張るのも時間の問題だと思われる。 さぞかし寒かろうと思ったのだ…

木から森に

一軒の古本屋を、一本の木にたとえるのを私は気に入っている。木の根が水と土を抱え込んでいるように、古本屋は新刊本屋から流れ出た本を抱えている。余った水は川に流れ、巡り巡って次の雨となる。余った本も、さまざまな流れを経て、形を変えて次の本とな…

野球に例える

明後日から、即売会。ということは、明日本を並べるのだけれど、その荷物を運送業者に渡すのは今日なのである。もちろん、準備は終わっていない。かなり。 値札を貼ろうと思っている本が到着したのが昨日なのだから、当たり前といえば当たり前なのだけれど、…

歯医者

歯医者が結構好きだ。体の内側の病気でもなく、深刻な外傷でもなく、それでいて安心・確実に良くなっているという感じが良い。 左下の奥歯の調子が悪く出かけたのだが、「二年ぶりでございます。歯茎も腫れてパンパンでございます。毎日、モンダミンでくちゅ…

おめでとうございます

さっきまで二人だった人間が、三人になる。そんなバカなと思うかもしれないが、実際にあったことらしい。増えた人間の性別は分からないけれど、おそらく3000gから4000gの間だろう。一般的には赤ちゃんと呼ばれている生き物だ。 現在、東京で生活していけば、…

よく分からず

「今年も得ること無し」とは以前書いた。誰が悪いかと言えば、もちろん自分が悪い。そして、「得ること有り」としたいかといえば、別にそういうこともない。何かを付け足して面倒を増やすのはこりごりだ、とまず思ってしまう。「いるか」「いらないか」、と…

ふむ、困った。

新聞を倉庫の方で取ってしまたこともあって、毎日とりあえず水道橋に出かけてから一日が始まる。定期券もあるし、取り立ててまずいということもないのだけれど、まずいことがないというのがまずい、という感じか。 「自分の時間など無い」という生活をして随…

鍋物と「料理」の間

朝、ドトールの席に腰かけながら、「あぁ昨日買った豚肉一皿、残ってるなー。豚汁でも作るかー。里芋使ってみるかー、あーでも下ごしらえがめんどくさそうだなー。でも鍋にすると、白菜残るからなー。白菜って、鍋しか使わないんだよなー。朝漬けとかしない…

また、何も得ることのない一年が終わる

今年も同じように一年は始まって、きっと同じように終わっていくのだと思う。毎年毎年、本当に毎年毎年同じことを言っているような気がするのだけれど、また何も得るところの無い一年が終わろうとしている。いや、不満ではないんだ。むしろ、感謝に近いとい…

目標を立てるという目標を立てる

昨日は古本屋さんたちの忘年会があり、二十人くらいの人が集まった。まぁ、その集まり自体は「いつものやつ」で取り立てて話題もないのだけれど、そこでふと「一年の目標って立ててます?」みたいな話をした。 「すごいくだらないヤツは立てている」「なんで…

こんこん

「猫のようにコタツで丸くなりたいような気候になってきましたが、月曜日くらいは庭かけまわる気持ちで行きましょう。犬みたいに」というような文章を書きたいと思って、童謡「雪」のWikipediaを確認すると、意外だった。 「雪やこんこ 霰やこんこ」というの…

なにをやったら、大人か。

なにをやったら、大人か。PASMOに3000円入れたら大人。自分の意図したことで、人を喜ばすことができたら大人。お金を上手に使えたら大人。二十歳になったら大人。 タバコが自然に欲しくなったら大人。朝、自宅で目が覚めて、「あー帰りたいなー」と思ったら…

運は扉を叩かない

「運が良くなりたいな」と思った。聞いた話によると、googleに尋ねればなんでも教えてくれるという。なのでさっそく、入力してみた。「運が」と入れた瞬間に「運が良くなる方法」と予測してくれる。さすがというより他ない。 「運が良くなる方法」「運がよく…

一冊の本

私は古本屋だが、知っている。古本屋は本など読まない。本など顔を見たくない、という気持ちももちろんあるが、そんな暇などないというのが実際のところだ。だから「本を読む古本屋」というのは、よほどちゃんとした本屋か、そうでなければ、よほど暇なのだ…

2014年のドトールコーヒー

私はホットサンドの類(サンドイッチを焼いたやつと言えば良いのだろうか)が好きで、温かいトマトも好きなので、最近はドトールのモーニングを利用することが多い。今日「6杯目となりますので、20円引きとなります」と言われて、そんなに使っているのかとび…

安定について4

毎日変わらない生活をするためには、常に変えていかなければならない。という話を、しばらく続けていた。「全く変わらない人」という人がいるとすれば、その人は「全く変わらないように見えるように変わっている」というようなことだ。 素っ裸で、点滴で栄養…

安定について3

安定っていったいなんだろうか。 最近家事らしきことをやっていたりすると、「この臭いの原因はなんだろう」とか、「この汚れはいったいどこから来たんだろうか」とか、そういうことがあって、考えれば分かる場合もあるし、分からない場合もある。 「清潔さ…

安定について2

二回同じことをやる、ことってない。二回同じ本を読むことは例外的だし、二回同じ映画を観ることは嫌いだ。理由は。なんだろう、考えても思いつかない。「つまらないかもしれない未知のモノ」より、「確認済みの面白いモノ」の方が良いという考え方は正しそ…

安定について1

新しいものが苦手で、変化が嫌いだ。インターネットなどクソくらえと思っているし、ニュースなら新聞、視力矯正ならメガネだ。それでも、自分でなにかを手掛ける時に、少しでも新しい経験、今までと異なった物がなければ、お話にならないと思っている。 こう…