2015-01-01から1ヶ月間の記事一覧

他人事みたい

疲労が積み重なってくると、いろいろなトラブルが近づいて来ているのが分かる。体調不良はもちろんのこと、精神的に落ち込んで来たり、集中が続かなくなったりと、散々だ。自分でもびっくりするような間違いを犯すのも、こういう時だ。 過年による体力の低下…

関東平野に雪が降って、昼ごろまで白いものが空から散ってきていた。夕方になって止んでいて、さして積もることもなく終わったけれど、「そろそろ本気出しますよ」という宣言なのだろうか。そういや、おとといの明け方にもちらりと降っていた。 猫はこたつに…

いまだに知らないことばかり

慌ただしく片付けをして、ついで家賃を支払い忘れていることに気がついて、慌てて再び外へ出かけた。みずほ銀行の場所は一度行ったことがあったので、まぁそれで問題あるまいと思っていた。 私の使っているスマートフォンは、バッテリー周りに難があって、し…

さむざむ

久しぶりに事務所に来てみたという気になっている。実際には久しぶりということはないのだけれど、難しい顔をして机に座っているのが久しぶりというか、なんというか。どこか荒れていて、寒々しい感じがする。 心理的なものももちろんあるのだろうが、実際に…

暖かい日

暖かい一日だった。2月が日本で一番寒い季節だ、などとは信じられない一日だった。最高気温を確かめると16℃だそうで、むべなるかなである。知り合いが、「富山なら半袖だ」と言っていたのも無理はない。 珍しくどうしても参加しなければならない会議があって…

色はにほへど

即売会も今日で最終日。皆さんにも、自分にも「ご苦労さまでした」と言いたい気持ちで一杯。疲労の色は濃い。いつもと違う即売会なので、現場の棚の感じが違ってそういう点は楽しい。本屋には各自の色があって、即売会ではそれが混ざって見える。 そういうも…

半分こ

慣れない革靴を履いているので、足がうんざりしている。それを少しでもなだめたく、座れる場所が欲しくてドトールに行った。注文したコーヒーを持って地下の大きいテーブルに坐ると、しばらくしてある程度年配の夫婦が差し向かいに座った。 彼らはそれぞれサ…

隙間にて

時間の隙間が欲しいと思っていたのだが、ようやく念願かなって得ることができた。ただし、18時まで。片づけして、洗濯して、掃除して、その後なにをしようなどと考えている内に終わってしまいそうだ。 忙しいのは嫌いではない。その間、何も考えなくていいし…

絵を描く

昔、一枚の絵を買った。パステルで描かれた、高速道路からの景色だ。ほとんど殴り書きのような筆致で、お世辞にも上手く描こうとしたとは言えない絵だった。壁際に立てかけてあり、遠目で見て「まぁいいんじゃないの」と思って買った。 買った理由は、名前を…

物語は終わらない

雪が降っている。展覧会の初日と、雪が降っていることに、なにか因果関係めいたもの見つけてしまうのは、頭の中で起こっている単なる錯覚なのだが、それでもそういう作業をやめることが出来ない。 「そんなに沢山、物語が必要なんだろうか」と思う。日常生活…

勘違い

勘違いしていることがある。もちろんそんなことは良くあって、それに気がついても放っておくことが多い。正しく持ち直したとしても、別にどうということもないからだ。それでも、気がつくくらいなのだから、それなりに気にはまっているのだと思う。 なぜそん…

Hurry

即売会の搬入を明日に控え、急に焦燥感が湧いてきた。いまさら、何か出来るわけでもないのだけれど。どうせ焦るのなら、もっと早目に焦ってくれれば仕事もはかどるというものなのだが。我がことながら、度し難い。 1月から2月にかけてのスケジュールを組むの…

デパート展直前

来週からデパートで即売会があって、その準備をした。とは言っても、借りているロッカーから本を出してくるだけで、さほど大変な作業ではない。それをひょいひょいと、100本(本を縛った束を古本屋は1本2本と表現する)分カーゴに詰め込んでおくだけだ。 大…

「私」の仕事6

「私は本を読まない」、という話からずいぶんと遠回りした。また次の遠回りが始まるかもしれないが、そうでないかもしれない。先を考えながら書いているわけではないからだ。「モノとしての本」については、ある程度書いた気がする。 私は本を読まないのだが…

エプロン好き

「エプロンが好き」、と書いても、なにがなんだか分からないだろうが、私は日常的にエプロンをしている。仕事着がエプロンであることがその理由なのだが、これを私は結構気に入っている。 首を通し、後ろで紐をキュッと縛る。私はそもそも「ヤル気のある人間…

していない感じ。

久しぶりに手が荒れて、少し困っている。去年の夏あたり、一度そういう状態になって、今までなかったものが急に来たもので驚いた。体質が変わったのかと思い、とりあえずハンドクリームを使い始めたら、しばらくして治り、その後はなんともなかった。 あれは…

「私」の仕事5

古書は昔高かった。それは魔性のもので、その魔に魅せられて人々は珍しい本を買った。先を争って買った。という話を書いた。なぜ先を争ったのかといえば、次にいつ出会えるか分からないからである。お客さんはその一瞬の出会いに賭け、自らの想いと時間を買…

「私」の仕事4

珍しい本というものがあった(ある)。そういった本は変わらず珍しいままではあるのだが、昔に比べてずっと珍しくなくなった。その理由の一番大きいものは、インターネットの出現である。ということを書いた。「答え」に到達するまでの時間は、昔に比べて劇…

「私」の仕事3

「モノとしての本は読まれることを目的としない」、ということを書いた。三島由紀夫の「假面の告白」の初版本は、カバー帯月報付で38万円だが、これは買って読むための値段ではない。所持し、大事に保管し、共に生きていくために払う価格である。 もし、「本…

「私」の仕事2

活字情報の集合体としての「本」がある。一方で、「モノ」としての価値を持つ「本」があるという話をした。例えば、夢野久作の「氷の涯」の初版本は20万円だそうだ。読むだけならば、記憶している中では教養文庫に入っていはずだ。Amazonで取り寄せれば、500…

「私」の仕事1

本を読むか、読まないか。で、悩んでいる。当たり前だちゃんと読め、とか、そんなことで悩んでいる本屋はいない、とか、あら字読めたんだ、とかお前漢字読めないじゃんとか、いろいろひどいことを言われることは重々承知してのことなのだが。 「古本屋は本を…

現象としての「学生」

私の座っている席で、PCから目線を上げると通りが見える。事務所の入り口は、いかにも「一本奥に入った裏通り」という感じの場所にあって、車通りは少ない。その代わり、と言ってはなんだが、学生たちの通り道になっている。 学生たちは日常的に金切声をあげ…

ネット開通

引越しの手際が悪く、今日まで家でインターネットが接続できなかった。年末に申し込んでもすぐに開通するわけではないのは分かっていたのだけれど、まぁなんというか切実さが足りないというか、やる気がなかったというか。だけれども、「いらない」と言い切…

渋谷センター街(朝)

以前の定期券が1月8日まで残っている。という話はしただろうか。まぁそれはどうでもよいのだが、渋谷から神保町までの定期は持っているので、15分ほど歩くと電車賃が160円浮く。時給にすると640円なのでちょっと微妙なのだが、「早起きは三文の得」の実証と…

つまり私は夢など見ない

先日、夢の話になった。私が、「夜見る夢」と「将来の夢」をなぜ同じ「夢」と呼ぶのか意味が分からない。と、例によってごねていたのだった。将来に関する願望を「夢」と呼ぶことで、夜眠りの中で見る夢が不当に貶められているという主張だ。 これは、本当に…

「あけましておめでとうございます」

ご存知のとおり、今日は月曜日。今年はこれまで、生来の引きこもり体質を全開に発揮して、外界とのやりとりはシャットダウンしていた。とても快適だった。 ただ、私の働いている世界は今日が初日、ということになっている。休むならずっと休みにしておけばよ…

すれちがう

時間のある時は、家から渋谷までの道を歩くことにしている。定期を買い替えるまでの節約のつもりなのだけれど、まぁ大して節約できるわけでもない。節約している気分を楽しんでいる、くらいのことだろうか。今朝も、そういうわけで歩いて出かけた。 信号を渡…

今年も、今年こそ。

毎年のことなのだが、「今年は勝負の年だ」と握り拳を握る。その勢いがいつまで続くのかといえば、まぁ二週間もてば良い方だろう。それでもとりあえず握ってみて、しばらくブンブンと振り回した後、辺りを見まわして誰もこっちを見ていない時にそっと開く。 …

孤独者のインフラ

朝、事務所に着いてみると新聞がない。あぁ、二日は休みだったっけとは思ったものの、確信はない。ので、セブンイレブンに行ってコーヒーを買うついでに新聞が刺してあるところで確認してみた。 見ると、1月1日のものが刺さっていたので、多分休みであってい…

なんのため

引越しのダンボールを開けていると、卒業証書が出てきた。四本くらい、筒に入った状態のものだ。まぁ、いらないかと思ってゴミ袋に入れたのだが、一片づけした後になんとなく気になって、また袋から取り出してテレビ下の箱に投げ込んだ。ふむ。 一度捨てよう…