2014-09-01から1ヶ月間の記事一覧

おいそがし

涼しくなってきて生物学的に人類が活性化しているからか、なんだかやたらと用件が舞い込んでくる。私は深く考えもしないで、「どうぞ。いいですよ。」と答えるタイプなので、そろそろその日の用事が把握できないようになってきている。というより、把握した…

鵜の木の頃の話

昨晩も酒を飲んでいた。付き合いの長い同業者で、気心は知れている。いつも同じような話をしているのだが、ふと「暗闇が怖い」という話になった。 その人は、「明かりを付けっぱなしでなくては寝られない」という極端な方だったが、私と言えば、暗闇はあまり…

淡く もろく

昨日、夜に下北沢で飲んでいた。ずいぶんと飲んだような気がするが、スダチとカボスのあいのこみたいな果実のおかげか、朝スッキリで助かった。 相手は小中学校時代の同級生だったのだが、ぼんやりとした過去の中で曖昧に笑うのは、不健全だけれど楽しい。 …

やっつけ仕事

私はアホなので、自分の人生をキレイに生きたいと考えてしまう。そんなことは、不可能なんだけど。 キレイに生きるのは無理なので、せめて強く生きたいと考えてしまう。これは、やめた方が良いと、分かっているのだけれど。 「せめて」と願ってたどり着いた…

漱石新連載

先日、朝日新聞の紙面上で夏目漱石の「こころ」の連載が終わった。来月の一日から、今度は「三四郎」の連載が始まるらしい。 嘘のような本当の話である。そして、「こころ」はすばらしく楽しい連載だった。「ののちゃん」に次ぐ、朝の楽しみに一つ加わってい…

クールジャパン

https://twitter.com/koshoashita/status/514947688241319936/photo/1 (写真ついて) 任天堂のカルタ、トランプの製造工程写真5枚。任天堂はファミリーコンピューター等の開発で知られる、ゲームビジネスのパイオニア。「遊びのデジタル化」を推し進めた張…

本きらい

私は古本屋なのだけれど、「なのに」と言うべきか、「だから」と言うべきか、本のことをあまり好きではない。 「キライ」だと大きな声で言いたくなることもあるのだけれど、それを言ってしまっては、とも思うのであえては言わない。でも、うんざりすることも…

後の祭り

昨日の夜は、昔住んでいたところのお祭りで、仕事の帰りついでに足を運んだ。 今住んでいるところのお祭りには近寄りもしないのに、わざわざ足を運んだのはもちろん古い友人に会うためで、そうでもない限りは私の無精は何もかもを遠ざけるように働く。 会え…

要領

昔から、何をやるにも要領が悪い人間だと、自分のことを規定している。 この前電車に乗っている時に、ふとこの考え方に帰った。電車の扉付近に立ちはだかって、人の波に叩き出されるようにして降りていく人を見て、あぁあれが自分なんだなと思ったのだ。 行…

お祝い

今日は古い知り合いのお祝いの日で、私もそれに参加出来る。 その方は今年百歳になり、幼い頃にひとかたならぬお世話になった。思い出せばただただ迷惑をかけるだけであった。そして、その人生の長さと重さを考えると背筋の伸びる思いがする。 こういった「…

いつも、なにか、少しづつ

古本屋の商売というのはとても単純で、売れそうな本をよそで買ってきて、売れなかった(売れなそうな)本を棚から外すという行為でできている。 古本屋にある本は、全て発売日から時間のたった本だから、旬というのも判断しづらい。(あることはある、作者が…

朝顔

朝通る、駅へ向かう道の途中に、朝顔が咲いている。高めの生垣につたがはわせてあって、高く、なかなか豊かに咲いている。 夏休みの観察学習用の鉢植という先入観がある私の目から見ると、生垣を利用してダイナミックにするというその構想の雄大さに感心して…

もっと

自分で自分の仕事をするようになってから、何かに急かされているような気分が根付いてしまったような気がしている。 仕事する時は、「もっと早く。もっと効率よく」。遊んでいる時は、「もっと楽しく。もっと真剣に」。 もっともっとと、どんどん加速を要求…

キセキギライ

私は奇跡を好まない。 これだけ書くと、自分でもなんだかよく分からないが、実際にそうなのだ。 ご都合主義は大好きだ。「気分の良い方向にねじまがってゆく」、盛大な欺瞞。そういうものを見ると、「作者、もっとがんばれ!」と声援を送りたくなる。 しかし…

言葉がうつる

最近は、読書はしても「小説」はあまり読んでいなかった。 日本で「本」といえばまず「小説」のことを指し示すから、まずそのことが気に食わない、とまではいかないけれど、「なら私は小説じゃなくていいです」という感じ。 そんな折、ちょっと人から話を聞…

宿題

「宿題」と聞くと「夏休み」と反射的に思い浮かぶ。ドリル、自由研究、読書感想文。「夏休みの宿題」は締め切りがあるのが厄介で、夏休みが終わったら提出しなければならない。当たり前なのだが、「あと三日あれば」というような苦労をそこで覚えた気がする…

「フライト・ゲーム」

8月から、忙しさにかまけて全然映画館には足を運んでいなく、「別にもういっか」とも思っていたのですが、ラーメンを食べていたらリーアム・ニーソンに会いたくなったので、久しぶりに足を運んでみました。「フライト・ゲーム」は渋谷TOEI。 リーアム・ニー…

昨日が楽しかったからか、気分は良いのだけれど、仕事をする気がしなくて、ニコニコしながら、ダラダラしている。 インターネットで香川君の活躍に喝采して、ラーメンを食べて、ワードパッドを開いてこれを書いている。その後は、ゲームでもやろうかな。 洗…

紹介いたしたく

「負けと知りつつ、目を覆うような手を指して頑張ることは結構辛く、抵抗がある。でも、その気持ちをなくしてしまったら、きっと坂道を転げ落ちるかのように、転落していくんだろう。」木村一基七段(当時) しばらく私の中で「将棋ブーム」が続いていたのだ…

スマートフォン元年

いわゆる「スマートフォン」に機種を変更してから、4ヶ月くらいたった。 もうすっかり慣れて、フリック入力だって楽勝だが、、、本当は少し慣れないが、電話・メール・ブラウザ・アプリの基本的な機能は使えている。分からないことは無視するということを覚…

負けと知りつつ、目を覆うような手を指して頑張ることは結構辛く

☆昇級者喜びの声 B級1組→A級 七段・木村一基 嬉しい昇級棋士になって10年目。節目となる年にこういう結果を出せて本当に良かった。以前昇級した時はすべて自力だった。自分が勝ちさえすればいんだと強く言い聞かせ、星勘定などしなかった。ところが自信の…

Speking Piano

https://www.youtube.com/watch?v=muCPjK4nGY4 (Speaking Piano - Now with (somewhat decent) captions!) ぞぞと鳥肌が立つ。これが技術、これが世界。

「次はなにを置き換えてみる?」

http://www.apple.com/jp/watch/features/?cid=wwa-jp-kwg-watch-com (APPLE WATCH「時間を伝えるだけれなく、時間の使い方を進化させる時計です。) 「iphone」を起点として、次は「眼鏡」だ「時計」だということになったようで、体の空いたスペースを探し…

「受け渡しは、神社で」

「それでは、氷川神社というのがありますので、そこにいらっしゃってください」 私は古本屋なのだけれど、お店をやっているわけではなく、「事務所」という形態をとっている。(そういう古本屋さんもいる) たまに電話の問い合わせがあれば、「店ではないけ…

池澤夏樹=個人編集 日本文学全集全30巻 特設サイト

http://www.kawade.co.jp/nihon_bungaku_zenshu/ (池澤夏樹=個人編集 日本文学全集全30巻 特設サイト) 朝日新聞2014年9月9日の記事より 『今回古典を入れたのは、欧州のモダニズム文学と日本の古典を同時に愛した丸谷才一の影響もある。「ロシアは音楽、…

仕事の「終わり方」

ものごとには、初めがあれば終わりがある、というのが私の基本的なところに根深くある。 例えば、東京オリンピックをもって「引退」するというのが、最近の私の夢なのだが、もちろんどうすればそれが可能かは見当もつかない。 その残り時間は、後2000日程度…

一日の「出方」

朝から、くたびれきった、という文字を読ませるのもなんなのだけれど、昨日は仕事が終わるとくたびれきっていて、脳みそが湿ったおがくずをしきつめたような状態になっていた。 体力がなくなっていて、「それじゃあ遊ぶか」という気にもならない。 ぼーっと…

一日の「入り方」

朝、眼が覚めてからずっと仕事のことばかり頭をよぎっていて不満だ。 どういう風に品物を片付けていくか、とかそんなだんどりのことなど後にしてくれれば良いのにと思う。世界はもっともっと楽しいことで満ちている、はずだ。 朝一番は、人が一日の中で最も…

「お邪魔しません」

小学生だったころ、保健室に「お邪魔しまーす」と言って入って行くと、「お邪魔するなら来ないでください」と返事をする先生がいた。 子ども心に「めんどくさい人だ」と思っていたが、「まぁ言っていることは間違っていないけども」とも思っていた。 そのこ…

「一夜明けて」

朝新聞を読んでいたら、「一夜明けて」という言葉がふと頭の中に思い出されて、良い言葉だなと思った。錦織くんの記事を見て、思い出したのだと思う。 そして、「夜が無くなったら、生活は一体どうなっていくんだろう」と思ったら、「夜はあった方がいいな」…