今年も、今年こそ。

毎年のことなのだが、「今年は勝負の年だ」と握り拳を握る。
その勢いがいつまで続くのかといえば、まぁ二週間もてば良い方だろう。
それでもとりあえず握ってみて、しばらくブンブンと振り回した後、辺りを見まわして誰もこっちを見ていない時にそっと開く。

まぁ、肩の力を抜いて、しっかりくっきりと自分の役割を一年間果たし続けるのが大事だというのは分かってはいるのだが、やはり景気づけというか、一回力強く宣言しておかないと、何もかもが始まらないような気がして、そのようにしてしまう。

誰が聞いているのかと言えば、自分に言い聞かせているわけだ。
今も、締め切りを過ぎた目録原稿を目の前に置きながら、よっしゃ今年はやるぞ! 去年もそう思ったけどな。だが今年こそすごいぞ、何がすごいかは分からないけど、とにかくやるんだ! と、ほとんど涙目である。