手と爪

朝、目が覚めた際に、ふと自分の指を見ると爪の間が汚れていた。
昨日はバタンと寝てしまったので、シャワーを浴びるのは朝にしようと思ったのが原因なのだが、少し暗い気持ちになった。

 

髪を洗うと、ついでに爪の間がキレイになっているのだけれど、あれは髪の毛がブラシ替わりをやってくれているのだろうか。
指で引っ張ったり、爪の間が強く押されることが多い仕事なので、爪と指の肉の間の皮が寄って固まっていることが、わりとある。

 

爪を切る際に、ちょいちょいとその皮を取るのだが、それが黒く汚れていると、「なんかごめんな」という気持ちになる。本をめくるのも、紐で縛るのも、どちらにしても手を使う仕事だ。それを邪険に扱ったり、だらしなくしていてはいけない。
自分をキレイに使おうと思った。