中央市会だより(4月13日版)

中央市会だより(4月13日版)
ふと気がつけば、町に学生が帰ってきていました。
この前、スーツや袴姿で出て行ったばっかりなのにと思いましたが、その分また新しく増えたんですよね。当然です。
一部ニキビが目立つ子や、お化粧が下手くそな子は新入生なのでしょうか。すれ違う顔は、楽しそうだったり、悲しそうだったりと色々ですが、こちらの眼からは全員一緒に見えるというのが正直なところです。私には店の前を、「学生役のエキストラ」の人が大量に通って行くように見えるのですが、学生さんたちにとってはこちらは「書き割り」に見えるんでしょうね。お互いさまさま。
この人たちが、一人100円ずつでも本を買ってくれたらな、と皮算用をするのですけれど、勇気がなくてそれを始める気になりません。「お客様」と「他人」の間にある距離は、ガラス一枚隔ててとても遠い。
すれ違っていても、出会いは一瞬。お客さんを店に招くお手伝いはできませんが、本を集めるお手伝いはできます。棚に並べて、「お客様を待つ」準備。本日も中央市会は開催いたします。

出品目録には、決定版の太宰治全集の揃や、上林暁の全集を取りました。
中国切手もとりましたが、これは比較的新しいものでした。
後は、絵はがきがわりとまとまってでていたので、これを取りました。絵はがきは今市場では、かなり人気のある商品です。もちろん、但し書きとして「古い」が付くのですが。
初版本等、文学書の出品が少ないのは芸風ですね。