お葬式2

というわけで、着て行く黒いスーツがない。
用事はいつも緊急でやってきて、のど元過ぎれば全て忘れるので、準備はいつも滞っている。
普段、綿パンにトレーナーという生活の人間に、冠婚葬祭は真実過酷な行事なのだ。

あわててネットで調べるのだが、マナーやドレスコードには諸説紛々あって、最終的には「大体こいつらの勝手な思い込みじゃねーの?」という感想を持って投げ出してしまう。別に人にどう思われても気にならないので、今回はギブアップして月末に黒いスーツを一着買おうということにした。

そういう感じで、まだ眼鏡も買っていない。となればスーツの件も怪しいもので、「大人としてどうか」という点に関しても土下座だ。
眼鏡屋とスーツ屋にお勤めしている知り合いがいれば、金に糸目はつけず全部そこで済ませるのだが、残念ながら私は全然友達がいない。ふむ、困った。