先の先

ふと洗濯機に目をやると、あと何分で洗濯が完了するか分かる。
冷蔵庫を開ければ飲み物が冷えていて、乾いた喉にその冷えていることが嬉しい。ついでに、賞味期限切れのカマボコを見つけて少し気まずい気分になる。残りを全部食べて、後ろ暗いところを払拭した。

引越したわが家はオートロックで、いわゆる「鍵」も使わない。カード型のものでピッとやると、「ガー」とか「ガチャッ」とか言って開いたり閉まったりする。
そういや、PASMOSUICAに慣らされてどれくらいたつのだろうか。あれは、携帯電話普及より後だよな。

インターネットを見れば、知らないことなど無いようだ。「その内、ネットにないものは世の中に存在していないことになるだろう」と言って、私は笑っているのだが、本当にそうなってしまいそうだ。目の前に実物があっても、「ネットに載っていない」と否定する人が既に現れているに違いない。

何かを知り、応用し、発展させる。
今も昔も、やるべきことというのはなにも変わっていないのに、なかなかうまくできない。「知る」までのスピードは早くなったのだろうが、「うまくやる」とは全く別の話だ。応用・発展なんて地平線の先の先のことのように思える。