悲しい

仕事場では、インスタントコーヒーを飲んでいる。
私は10時間仕事場にいると、大体ポット一杯分のインスタントコーヒーを飲むのがペースだ。おおよそ2リットルということになる。

やはりインスタントは独特のえぐみというか臭みというかがあって、夕方を過ぎた辺りから段々入れるコーヒーの密度が薄くなっていく。6時を過ぎるとほとんどお湯になっているのだが、それでもついカップにお湯を注いでしまう。おそらく、タバコを吸う人はこういうことなのではないかと思っている。

今日はショックなことがあって、インスタントコーヒーの粉をマグカップに入れるつもりが、なぜか「インスタントコーヒーの瓶」にお湯を注いでしまった。アッと気がついて止めたのだが、ちょっと入ってしまった。コーヒーの粉は水分が増えると固まってしまい、もうその部分は使えなくなってしまう。

何がショックかと言えば、これをやってしまったのが二回目ということで、コーヒーの粉は水を含むと固まってしまってもう使えない、というのは実地で学んだ知識だったということだ。私の痴呆への扉はただ「開いている」だけでなく、どうやら「片足を突っ込んだ」状態である。悲しい。