簡単簡単

私は自分の書く字が好きでない。もちろん下手だからで、目をそむけてしまう。そんな私にとって、高校時代辺りから普及したワープロは、まさに福音と言ってよい発明だった。私は「活字三割増し」と思っていて、手書きのものが活字になると、それだけで3割良く見えると思っている。

昔は字のうまい人か、我が強い人が「もの書き」になったんだと思うけれど、今は誰でもそうなれるようになった。字のうまい人の立場が相対的に下がって気の毒だが、そういう人もまだ熨斗やお祝いで出番があるので、我慢してもらおう。

デジカメや携帯電話のカメラが普及したおかげで、誰もが写真家になれるようになったのも同じことか。webを通して、少し知っている人の身近な風景があふれかえっている。私は楽しいことだと思う。人間であれば、言いたいことは山ほどあって、それを少しだけ表に出せるし。