恥ずかしい時

昨日の、21時をもって地方荷の梱包が終了し、私たちの大市も大団円を迎え
た。本当はもう少しあるのだけれど、ここから先は些事なので特筆すべきこ
とは何も起こらない。ひとまず業者モードで、感謝の意を述べておくことに
します。ありがとうございました。

それとは別に、その後普通に四人で食事に出かけた。「いきなりステーキ」
というスタンドでステーキを食べさせる店が神保町に出来て、実はそこに行
ってみたかったのであるが、シャイな私は一人では行けなかった。「佐々木
くん、行ったことある?」と何の気なしに尋ねると、行ったことがあるとい
う。

「なに、君はすでに大人なのか」と仰天し、乞うて連れて行ってもらった。
店員さんの説明などは端折るが、名前こそ「いきなりステーキ」だが肉自体
はいきなりは出てこない。普通に焼き具合を聞かれて、その場で焼いてくれ
る。私はヒレステーキを食べたのだが、普通においしかった。

私は、他人とうまく関係を持てない人間なのだが、頭の深いところのどこか
で「誰かと食事をすることこそが人生である」と思っているところがあって
、一人で食事をするのが嫌いだ。この話をすると長くなるので、日を改める
けれど、今日は四人でご飯を食べに行けてとても嬉しかった。

「『楽しい』と『嬉しい』は違う」という話をすると、これも長くなるので
やめるけれど、30分くらいの食事の時間はとても良かった。もしかしたら、
ここ10日間のただひたすらにバタバタした時間の中で、一番嬉しかったかも
しれない。

あまりに嬉しかったので、本当は「お金は気にしないでいいよ」と言いたか
った。ただ、私は貧しい人間で、ついでに勢いで使ってしまえるほどの現金
が財布の中に無かった。私はお金をほとんど憎んでいる人間で、あまり必要
がないのだけれど、こういう時本当に自分の貧乏を恥じる。