☆古書月報交換会ニュース(600字程度)

☆古書月報交換会ニュース(600字程度)
南部の市場に関わってどれくらいでしょうか。まぁ、十年たたないくらいの私の、今の南部入札会の印象と言うと、
人はいるけれどまとまりはなく、量はそれなりに出るけれど出来高は少なく、清々しいほどに貧しい。おそらく、支部市というか支部は疲弊しているというのは単純な事実で、それはつまりこういうことなんだと思っています。
南部支部は自前の会館もあるし、恵まれてる方なんだろうなぁ、と思わなくもないのだけれど、そう言われても好きで支部の仕事をしたい人間は少ないわけで、私も多数派の方で「交換会」の場に立つのは十割義理です。
かつて南部を支えて来てくれた優秀な人たちは、ふと見ると皆神田の市場で頑張っていて、これは喜ばしいこと。ただ、支部に残された我々の方と言えば、老人と子供ばかりの街角で、ほとんど終戦直後。
後に続く高度成長を期待しようかと、父親の帰りを待つ構えというところでしょうか。終わってんだか、始まってもいないのかと思った、八月十五日でした。
(古書明日・田中大士)

 

中央市会だより(2月19日版)

中央市会だより(2月19日版)

連日、大市の準備に追われております。

そんな中、「大市らしい荷物が少ないねー」などと話していたのですが、ならば「大市らしい荷物」ってなんだろう、などと考えていました。例えばなんでしょうか、百万塔とかでしょうか。うん、いらないかもしれない。

そんな中、「あぁこれかぁ」という荷物が到着しました。戦前・戦後の博覧会関係と書かれたダンボールが10箱。まず箱を開けた会長が、「これ見てごらん」と声をかけてくれて覗いてみると、確かにいかにも良さそうな絵はがきやら紙らがチョコンとありました。

二人で、なんかこれスゴイですね、などと話していると、どこからともなく人が集まってきます。本屋が集まって、やれ100万円だとか、やれこんな買取があったらば、とか。あいつにも見せてやろうと言って、自分の荷物でもないのに別の人を呼びに行ったりしたり。こういう品物が、「大市らしい」荷物なんでしょうね。

夢多き人たちの、その夢を膨らます品物は、当日最終台に並ぶ予定です。私は、楽しみにしています。自分の出品物でも、それを買うわけでもないのですが。

 

 

一個貼り忘れてました。順番が前後してしまってすいませんが、なおすつもりがありません。

中央市会だより(2月21日版)

中央市会だより

本日、10時より大市の下見が始まっております。昨日の雨も次の所へと過ぎ去って、なかなかの下見日和。せっかくの日曜日ではありますが、会館まで足を運んでいただければ幸いです。現在総点数5481点となっております。1から5000まで1ずつ数えたことってありますか? 私はありません。つまり、今日から見ておかないと、とても全部見きれないということです。

 

○出品目録抄

・4階

まとまった本口や、どちらかと言えば柔らか目の本はこの階に。美術の大判も、冊数の少ないものはカーゴに、本口のものは壁際に積んであります。一か所、沖縄関係のものがまとまっているのが目を引きました。

エレベーター前には、美術評論家旧蔵のプリミティヴアートが。木製の作品ですが、すごい力強さと存在感。

・3階

文芸書の初版、署名本の一口がどかんとあります。署名本は、5本口程度のものが18点くらい。全部で2000冊くらいあるのでしょうか。プロの作家は、サインもプロなりに書かされる。易占霊の一口があって、これも良いものだそうです。金額は検討もつきませんが、人気を博すことでしょう。東洋文庫725冊もこの階で、これさえ買えばいきなり日本有数の東洋文庫本屋になれます。全集コーナーもこちら。

・2階

2階は例年通りサブカルコーナーとなっております。映画、写真集、鉄道、音楽などなど。「その他全部」みたいな素敵な空間になっています。「秋田實の色紙」、なんてものを見ると「そりゃあこういうものも世の中にあるよね」という気持ちになります。プロレスのファンクラブ会報の情熱にほだされるけれど、これがお金に結びつくかどうか想像もつかなかったり。小松崎の画稿も、民族楽器も、チェスボードも、DVDももちろん本も。全部ここにあります。

・地下

今回は、近代文献のコーナーを特設しました。「国家総動員史 13冊」「陸軍中野学校 1冊」これを書けば、その筋の人がぞくぞくと集まってくるという魔法の本だそうです。こけしの一口があって、27箱が10点ほど。集団でいると、なんだか思い思いなにか考えていそう。額物では、大沢昌助が二点あって、「あぁやっぱりいいな」と思いました。文学書は「春と修羅」が最終台にございます。もちろん、新潮文庫ではなく関根書店版です。

 

会場内、品物で大変混み合っておりまして、一部商品が見にくいところもございます。陳列にも大変苦労していて、違和感を感じる個所もあるかと思います。ご容赦ください。階段にも荷物が陳列してあります。崩れても、転んでも大変危険です。頭上と足元にはご注意ください。

本日の下見は17時まで。明日の開場は9時となっております。お見逃しのないよう、よろしくご入札お願いいたします。

 

 

準備があれば、片付けがあるということで、当日が終わった次の日、そしてその次の日が片付け日として割り当てられています。その間中、私は当然市場に詰めっきりということになるのですが、その間店がどうなっているかというと、もちろんほったらかしになっています。悲劇か喜劇かというと、悲劇であり喜劇です。悲惨も過ぎれば笑ってしまうというわけ。その悲喜劇が、大体半分くらい終わったところが今です。私の海よりもでかい心でなければ、受け入れきれないだろうと思いながら、心中は荒れ狂っています。海だけに。

中央市会だより(2月20日版)

中央市会だより(2月20日版)

昨日も同報通信を出させていただいたのですが、今日もお邪魔いたします。中央市会です。大市の並べ、まだまだ続いております。

大市に限らず、たまに中央市会から同報通信を出させてもらっているのですが、何件のお店に送られているのかは知らないのですが、大体5人くらいの人が読んでいるのではないかなと思っていました。ただ、昨日送った後に、「あれは万博資料ではなく、『明治期博覧会関係資料』と書くべきだ」というものと、「あれは『カリオストロの城 絵コンテ』と『セーラームーン動画集』だ」という指摘を受けました。それを聞いて、書いてる自分以外にもこれを読んでる人がいるんだ、と嬉しく思いました。謹んで訂正させていただきます。

昨年の大市は、歴史的な大量出品を得たわけですが、今年も昨年並みかそれより上、という多数の出品をいただいております。ただ、並べは去年よりも遥かに順調に進んでいて、経験は確かに生きているのだと思いました。年を経ても得るものあり、と実感することは少ないのですけれど、今日は貴重な体験をしています。ただ今、入力総点数5364。「ご苦労」さんには、599点足りませんけれど、ねぎらいは当日が終わった後ということで。

明日の下見は、10時開場、17時閉場となります。月曜日の当日は11時より開札が始まりますし、出品点数もかなり多数となっております。明日、来館をいただければ、慌てることも少なく済むのではないかと。当日に、アラタメを入れることもできますし。市場の陳列は、その時一瞬咲く花みたいなもので、月曜日にはまたバラバラになってしまうものです。階段までぎっしり並んだ市会の姿を、見てもらいかな、という気持ちもちょっとだけあります。もしよろしければ、ご足労よろしくお願いいたします。

ぜひ市場でお会いしましょう。

 

 

市場の「大市」というのが2月にあって、それがいつなのかというと明日です。

明日やるためにはどうしたらよいかというと、事前に準備をします。正確には水曜日から準備を始めて、大市当日は月曜日となります。大体4日かけて準備をして、一日下見日があって、その翌日が大市当日というわけです。

その当日に向けての準備中に送った文章だと思っていただくと、少しは臨場感が感じられるかもしれません。

ファミリーマートを、やよい軒に変えただけのような

とりあえず、手の付けられるところから、ということで食事の「置き換え」を開始した。あぁ、脂肪肝と悪玉コレステロールの話である。
昨日から、コンビニ弁当→OUT やよい軒の魚関係定食→IN
軽い食事 ラーメン→OUT 立ち食いそば→IN

これで、魚を取る量が増えて、肉が減り、炭水化物と油が減る目算なのだが、果たしてそれだけで状態が改善するのかどうかは私は知らない。来月、また検査をするのでそこで判明するだろう。野菜については改善しないので、どこかで足していかなければならない。置き換えがきかないことをやるのは大変だ。

自炊については、5月からやるといった以上5月からなので、それ以外に言いようがない。クルミを勧められたのだが、これも置き換えがきかないので機会を待つ。「今日の料理ビギナーズ」は、以前テキストを立ち読みをしたことがあって、これがとても華やかで楽しいものだった。う、考えておきます。

まぁ、なんせ野菜はコンビニでサラダを買ってでも食べる気ではいるので、もしよければ「おいしいドレッシング」でも教えていただければありがたい。ただ、自家製のドレッシングがとてもおいしいのは分かっているのだけれど、とりあえず市販品の方が良いなと思っている。

とりあえず、今夜の食事は日本蕎麦

一年間の初戦となる即売会が始まったのだが、もっぱら私自身の興味は健康診断であった。今日先生に結果を聞いたところ、みなさんの期待には応えられず「余命宣告」はなく(ざまあみろ)、変わりに告げられたのは「脂肪肝と悪玉コレステロール」であった。

ようするに、「お前はフォアグラを切除される前のがガチョウだ」と言われたわけだが、「あぁ俺はもうほとんど食材なんだ」と嘆くよりも、「やはりな」という気持ちの方が強い。というか、もうありがち過ぎて、平凡な人間は検査結果すら平凡なのか、と嘆かわしい。

なんなら「抜群健康」なら、かえって驚愕して再検査を頼みたくなるくらいだが、残念ながら課題は残った。
お医者さんの指示は、「魚を食べなさい。野菜を食べなさい」ということで、これは「日頃の食生活から肉と魚を取りかえて、野菜を足せ」ということだろう。

私は、ここ半年くらい月に20回くらいコンビニ弁当で夕食を済ます生活をしているので、実はこれを行うのがとても難しい。日本の外食で、安い食事は大抵肉か丼と決まっていて、私の主食も大体これだ。炭水化物こそが食物であり、「豪華」とはこれにビールを添えることに他ならない。

ただ、医者からの指示が出てしまった以上、考えなければならない。これに逆らって、あえて同じような生活を続けていくのも戦いだが、どうしたら良いか分からないけれど、とりあえず脂肪肝コレステロールに宣戦布告するのも戦いだろう。

まぁ私は、「自分の意志」ではなく、「他の誰かの指示」を受けてそれをただ黙々と守るというのが嫌いではなく、むしろそれは得意とするところであるので、一丁やってやろうかという気にはなっている。結果として外食を手放すことになるかどうか、というのが今の興味だ。とりあえず、魚と野菜だ。

本を売る

一年が始まって大分経つような気がするのだが、新年会だのなんだのと言って、なにかと騒がしい。明日から、今年初めての即売会もあって、普段は全くない肩こりが肩にいる。手で払っても飛んで行かない。ここに住むつもりなのだろうか。勘弁して欲しいところだが。

即売会に関しては、以前から準備は大体終わっていた。私は目録に関しては泥縄専門だが、場に持っていく荷物に関しては準備が滞りない。いつも多すぎるくらい荷物を作ってしまうのだが、問題はそれが大して売れないこと、ということになる。これは病気みたいなもので、原因も分かっているのだが、治らない。

明日並べて、明後日から売るのだが、まぁ大して売れないことはもう大体想像がついて、その想像は外れることがない。これが「経験」ということで、そういう意味では、「歴戦の人」となったわけだ。
まぁ、手を抜いているわけではないから仕方がなく、それ故に「歴戦の」売れない古本屋。新年もくそもない。